ヴェルベットスキンとダーマペンの違い│効果・特長などを比較して解説

公開日:2022/12/06 更新日:2024/03/20

ヴェルベットスキンとダーマペンの違い│効果・特長などを比較して解説

ヴェルベットスキンは、ダーマペン単体の施術よりもさらにワンランク上の美肌を目指せる複合施術です。肌にハリやツヤを生み、光沢のあるやわらかな布地「ベルベット」のような肌に導くことから、その名前がついています。

ヴェルベットスキンとダーマペンは得られる効果の種類が類似しているため、「どちらの方が良いの?」と疑問に思う方も多いでしょう。そこで本記事では各施術の内容についておさらいした上で、ヴェルベットスキンとダーマペンの違いにフォーカスして解説します。ぜひ参考にして、自分に合っている施術はどちらなのか検討してみてください。

ヴェルベットスキンとダーマペンの関係

実はヴェルベットスキンとダーマペンは、完全に異なる美容施術ではありません。まずダーマペンという施術があり、それに加えてマッサージピールという施術を行うのがヴェルベットスキンです。ヴェルベットスキンとして2つの施術を連続して行うと、相乗効果が生まれます。これによりヴェルベットスキンでは、ダーマペン単体よりもさらに効率的に美肌効果を得ることができるのです。

ただし、マッサージピールで使用する「PRX-T33」という薬剤は、肌に強い刺激を与えます。塗布する際にしみるような痛みが生じることから、ダーマペンの機能を一部制限しているクリニックも。そのため原則はヴェルベットスキンの方がより大きな効果が得られるものの、お悩みの種類や施術を受ける方の肌の状態などによっては、ダーマペン単体での施術の方が効果的な場合もあります。

ダーマペンとは?

ダーマペンとは、同じ名前の専用機器を使用する美容施術です。機器はこれまでに何度かバージョンアップを繰り返しており、最新型は「ダーマペン4」です。その名の通りペンのような形をしており、ペン先部分に付いた16本の電動の超極細針で、施術箇所へ小さな穴を無数に開けます。ダーマペン4は、過去の型よりも高速で針が動くようになっており、1秒間に1920個もの穴を開けることが可能です。

効果のメカニズム

穴が開き傷付いた皮膚では、組織を修復しようとする力「自然治癒力」が働き、コラーゲンやエラスチンといった美容成分の生成が促されます。ダーマペンはこの作用を利用して、ニキビ跡や開いた毛穴などの肌悩みを徐々に改善していく仕組みの美容施術です。

効果の種類

ダーマペンの針の長さは0.2mm~3.0mmまで0.1mm単位で選ぶことができ、長いものを使用するほど、肌の深部まで針が刺さります。肌は「表皮」「真皮」「基底層」の3層構造になっているため、どの層に刺激が届くかによって、期待できる効果も異なります。施術箇所の皮膚の厚さによっても到達する位置は変わりますが、一般的には~1mmまでが表皮、~2mmまでが真皮、2mm~が皮下組織へアプローチできる長さと言われています。

表皮にダーマペンの針を刺した場合、主な効果は肌質の改善や炎症によるニキビ跡の改善、しわやたるみの改善などです。一方真皮にダーマペンの針が到達すると、色素沈着の改善やクレーター状になった重度のニキビ跡の改善が可能です。

ダーマペンの施術時は、針を刺す痛みを麻酔で軽減できます。そのため比較的短い針を使用するのであれば、施術中の痛みはチクチクとした感覚を覚える程度です。

ダーマペンの針を長くした場合、その分痛みは強くなります。不必要に長い針で施術を行うと、本来感じる必要のなかった痛みが生じてしまうでしょう。

施術を受けるか検討する際は、医師の専門的な知識の元、施術の目的や痛みなども考慮した提案をしてくれるクリニックを選ぶことが大切です。

マッサージピール「PRX-T33」とは?

マッサージピールは、皮膚を剥脱させるのではなく、薬剤をマッサージしながら浸透させるタイプの医療ピーリングです。施術にはイタリア製の「PRX-T33」という薬剤を使用します。

マッサージピールを単体で受ける場合、施術中に熱感やピリピリとする刺激を感じることもありますが、基本的には麻酔なしで受けられます。一方ヴェルベットスキンの一環としてマッサージピールを受ける場合は、ダーマペンによって肌に開けた穴へ薬剤を直接導入するため、しみるような痛みを感じるでしょう。

効果のメカニズム

マッサージピールの施術ではまずPRX-T33を肌に塗布し、マッサージをしながら皮膚の深い部分に当たる真皮層まで導入します。薬剤が組織に届くことで各成分が作用し、お悩みを改善する仕組みです。

効果の種類

PRX-T33は、以下の3つの美容成分で構成されています。

・TCA(トリクロロ酢酸)
・H2O2(過酸化水素)
・コウジ酸

TCAは新しい細胞の生成を促したり、コラーゲンやエラスチンといった美肌成分の生成を促進したりする効果があります。H2O2はTCAの刺激から表皮を保護し、自然治癒力を促進させます。また赤みなど肌の炎症を改善する効果もあります。コウジ酸には、シミや肝斑を改善できる美白効果があります。

ヴェルベットスキンとダーマペンの違い【比較表】

ここまでご紹介した内容を含め、ヴェルベットスキンとダーマペンの違いを以下の一覧にまとめたので、比較してみてください。

ヴェルベットスキン ダーマペン
施術 ダーマペン+マッサージピール ダーマペン
特長 ダーマペンとマッサージピールの相乗効果による高い美肌効果が期待できる 自然治癒力を利用し、クレーター状のニキビ跡などの肌のお悩みを改善する。美肌効果がある
効果 肌質改善(ハリ・ツヤ)、毛穴の開き・黒ずみの改善、小じわ・たるみの改善、肝斑を含むシミ・くすみ・色素沈着の改善、ニキビ跡・妊娠線の改善 小じわ・肌のハリ改善、毛穴の開き・肌質改善、クレーター状のニキビ跡の改善、色素沈着・シミ・くすみの改善、たるみの改善、妊娠線の改善
施術時間 60~90分 30~45分
ダウンタイム 1、2日~1週間前後 1~3日
痛み 麻酔によりダーマペンの痛みはあまり感じないPRX-T33塗布の際にしみるような痛みを感じる 麻酔によりあまり痛みは感じない。皮膚の薄い部位はチクチクとした痛みを感じることもある
費用 顔全体、首、体など施術箇所の面積により異なる。ダーマペン単体よりも価格が高いクリニックが多い 顔全体、首、体など施術箇所の面積により異なる

ヴェルベットスキンとダーマペンの根本的な違いは、マッサージピールを塗布するかどうかです。2つの施術を行う分、多くのクリニックではヴェルベットスキンの方が料金は高くなりますが、基本的にはその分大きな効果が期待できます。

「基本的には」としたのは、ヴェルベットスキンの施術時はダーマペンの針の長さに、制限があるためです。多くのクリニックでは、マッサージピールの刺激が強くなりすぎないよう、ダーマペンの針の長さを0.3mm程度に制限します。そのためアイスピック型のクレーター状になったニキビ跡など、長い針を刺した方が効果があるタイプのお悩みをお持ちの場合は、ダーマペンの方が適しているケースもあります。

美肌効果を目的とする方や、お悩みの症状が比較的軽い方はヴェルベットスキンの方がより大きな効果を得られるでしょう。また痛みに弱い方や心配な方も、ヴェルベットスキンの方がおすすめです。

まとめ

ヴェルベットスキンは、ダーマペンにマッサージピールを加えた美容施術です。そのため得られる効果はダーマペン単体の施術と重なる部分が多く、ヴェルベットスキンの方がより大きな変化を得られる可能性があります。解決したいお悩みの種類によってはダーマペンの方がおすすめの場合もありますが、より大幅な肌のハリツヤの改善などを目指す方には、ヴェルベットスキンの方がおすすめです。

表参道スキンクリニックのヴェルベットスキンでは、施術を受ける方とのコミュニケーションを大切にしており、しっかりとしたカウンセリングの後、納得いただいてから施術を行います。またクレンジングや洗顔の後、麻酔クリームを塗布して痛みを軽減します。

「痛いのは嫌だけど理想の肌を目指したい」「悩みの種になっている肌トラブルをなんとかしたい」といった方は、ぜひ表参道スキンクリニックにご相談ください。

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本ページの監修医師

河村 拓海医師

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