ハイフ(HIFU)の効果は?ハイフに向かない人の特徴も解説
公開日:2022/08/01 更新日:2022/08/03

ハイフは針と糸を使わずにリフトアップできることから、多くの方たちから人気を集めています。ハイフ治療を受けることで、リフトアップ効果を期待できる他、美肌効果や肌質改善効果なども得られます。
また、ハイフはダウンタイムの短さ、副作用の起こりにくさも特徴です。そのため、美容医療に少々抵抗がある方でも、施術を比較的受けやすいといえるでしょう。
本記事では、ハイフとはどのような施術なのか確認した上で、ハイフ治療で期待できる効果やハイフの効果を実感しやすい部位、施術を受ける際の注意点、ハイフに向かない人の特徴などについて解説します。
ハイフ(HIFU)の施術とは?
ハイフ(HIFU)とは「High Intensity Focused Ultrasound」の略語です。近年、ハイフはメスを使わずにリフトアップできることからも人気を集めています。
ハイフ治療では高密度の超音波による熱エネルギーを利用します。この熱エネルギーは肌の土台であるSMAS層に刺激をピンポイントで与え、たるみを引き上げることが可能です。超音波は皮膚の内側で作用するため、腫れや赤みなどの症状が肌の表面に出ることはほとんどありません。
肌は熱エネルギーを受けたダメージを修復しようと、コラーゲンやエラスチンの生成を活発に行います。そのため、リフトアップ以外にも、肌質改善や肌ツヤアップ、透明感アップ、毛穴の引き締め、小ジワ改善なども期待できます。
ハイフ治療は針や糸を使った外科手術とは異なるため、数ある美容医療において気軽に受けられる治療法の一つです。治療後、症状にもよりますが、その日にメイクすることも可能です。
ハイフの施術で期待できる効果
ハイフ治療を受けることで、肌トラブルの改善につながるさまざまな効果を期待できます。ただし、実感できる効果には個人差があるため、一概にはいえない部分も多いです。
ここでは、ハイフの施術で期待できる5つの効果を紹介します。
・リフトアップ効果
・小顔効果
・痩身効果
・タイトニング効果
・肌質の改善効果
それぞれ詳しく解説します。
リフトアップ効果
ハイフが注目されているのは、しわやたるみ、ほうれい線などを改善し、リフトアップを比較的手軽に行えるからです。
ハイフ治療を選択すれば、外科手術を行わなくとも、超音波の力でリフトアップできます。特に、医療ハイフは肌の奥底のSMAS筋膜層まで届くため、高い効果を期待できるでしょう。
従来の美容医療でも、レーザーや赤外線、光治療などで皮下組織の施術が可能でした。しかし、これらの治療方法では肌へのダメージが懸念される他、筋膜まで届かない、ピンポイントで照射を行えないといった問題があります。ハイフはこれらの問題を解消した施術方法であり、肌への負担を最小限に抑え、リフトアップできます。
小顔効果
ハイフは小顔効果も期待できる治療法です。
顔が大きく見える原因として、皮下組織と表情筋の間にあるSMAS層の緩みがあります。皮膚を支えているSMAS層は加齢によって劣化し、緩むといわれています。顔の肌が支えきれなくなるため、たるみやしわが出てしまうのです。
ハイフにはSMAS層を引き締める効果があるため、たるみを肌の内側から改善します。たるみが改善されることで、フェイスラインが引き締まったり、二重顎が改善したりし、小顔効果を実感できるのです。
痩身効果
ハイフは顔だけでなく、ボディにも効果的です。
例えば、お腹や二の腕の引き締めにも有効です。顔以外の施術は「ハイフボディ」と呼ばれ、脂肪細部に熱エネルギーを照射します。お腹や二の腕の他、ウエストや臀部などさまざまな部位に効果的です。
ただし、効果を実感できるまでにある程度時間がかかり、即効性はありません。熱エネルギーを照射した後、機能しなくなった脂肪細胞は老廃物となり、体外に排出されます。脂肪細胞の排出は施術から2~3週間程度かかり、緩やかなサイズダウンが特徴です。
タイトニング効果
熱エネルギーを照射することにより、膣壁でたんぱく質やコラーゲンの生成が促されます。膣のタイトニング効果を期待できるでしょう。
また、熱エネルギーを肌の浅い層に照射すると、毛穴の引き締め効果があります。
肌質の改善効果
ハイフはしわやたるみの改善、リフトアップ効果以外にも、肌質の改善効果があります。ハイフ治療では皮下組織に超音波を照射するため、コラーゲンやエラスチンが新しく生成され、肌質の改善効果を実感できるのです。
ハイフは肌の新陳代謝や血液の循環を活性化するため、肌の透明感がアップします。また、肌質改善効果もあるため、肌に透明感が出て、肌トーンのアップも期待できるでしょう。
ハイフには肌に弾力を与えたり、毛穴を改善したりといった効果もあるため、しわやたるみ以外の悩みを抱える方にもおすすめです。
ハイフの効果を実感しやすい部位は?
ハイフの効果は部位によって異なるといわれています。そのため、自身が施術を受けようと考えている部位について、どの程度の効果を実感できるのか事前に確認しておくことが重要です。ここでは、下記の3つの部位についてハイフの効果を確認していきましょう。
・頬やほうれい線
・二重顎
・フェイスライン
それぞれ詳しく解説します。
頬やほうれい線
年齢よりも上に見られる原因として、頬のたるみやほうれい線が挙げられます。
ハイフ治療を受けることで頬のたるみがなくなれば、ほうれいも改善されるでしょう。
二重顎
ハイフは二重顎や顎下のたるみの改善にも効果的です。二重顎は自己流のダイエットやマッサージでは改善されにくく、多くの方が悩みを抱えています。
ハイフのみでも二重顎の改善を期待できますが、効果をアップさせたい方はハイフと脂肪溶解注射とを組み合わせてみてもよいかもしれません。
フェイスライン
ハイフの効果の感じ方は個人差があるものの、フェイスラインは多くの方が効果を実感しやすい部位です。ハイフ治療後、リフトアップ効果を感じられる方も少なくありません。
フェイスラインのたるみが解消されると、顔全体が小さく見え、シャープな印象を与えることができます。
フェイスラインのたるみ改善には余分な皮膚を切除し、引き上げる手術もありますが、傷跡の残りやすさや、ダウンタイムが伸びるなどのデメリットがあります。一方、ハイフは皮膚に傷跡が残りにくく、ダウンタイムもほとんど必要ありません。
ハイフの効果はいつ実感できる?
ハイフ治療を受けた方の多くが、施術後1カ月程度経ってから効果を実感しています。ただし、ハイフの効果を実感できるまでにかかる期間には個人差があるため、期間について一概にいうことはできません。
ハイフ治療の直後、肌は熱を受けて火傷している状態です。熱のダメージが治癒された後、美容効果が緩やかに出てきます。また、施術直後から3カ月程度は皮膚内部で美容成分が生成されるため、肌がゆっくりと引き上がります。
ハイフの効果の持続期間
ハイフの効果は半永久的に持続するわけではありません。ハイフの効果の持続期間はハイフの機種や肌の性質によって異なりますが、約半年~長くて1年程度といわれています。
前述のとおり、施術の約1カ月後に徐々に効果を実感はじめ、その後効果のピークとなり3カ月程度継続するとされています。
ハイフの施術を受けるメリット
ハイフ治療を受けるメリットは下記の3つです。
・リフトアップできる
・比較的手軽に受けられる
・施術後、傷が残りにくい
年齢を重ねると、肌のトラブルは一般的に増えます。たるみやしわなどは自力での解決が難しいことも多い問題です。ハイフ治療を受けることで、これらの問題の解消を期待できるでしょう。
ハイフは平均して40分程度で施術が終わります。また、施術後1時間程度でメイクができる他、ダウンタイムがほとんど必要ないため、会社員の方は長期休暇を取得しなくても治療を受けられます。
また、ハイフは肌への負担が少ない美容医療です。施術後に傷が残らない他、改善したい箇所をピンポイントで治療できます。
ハイフの施術を受ける際の注意点
ハイフを受ける際は注意点についてもきちんと理解しておかなければなりません。ここでは、ハイフ治療の注意点について解説します。
ハイフ治療の注意点は下記の3つです。
・人によってが副作用が出る
・ダウンタイムに個人差がある
・火傷や神経損傷の可能性がある
ハイフは重大な副作用が起こりにくいといわれている治療法ですが、副作用が起こる可能性が全くないわけではありません。
ハイフによる副作用として、下記の症状が起こる可能性が出てしまうケースもあります。。
副作用 | 内容 |
---|---|
赤み、腫れ、むくみ | 赤みや腫れ、むくみが生じることもあるが、メイクでカバーできる程度の症状のことが多い ただし、人によってはこれらの症状が長引くケースもある |
乾燥 | 肌が熱で乾燥する |
水ぶくれ | 骨に近い部分に施術した場合、熱の影響で水ぶくれになることがある |
瘦せすぎる | 過度な施術をすると、痩せこけて見えてしまうことがある |
上記の副作用の程度は人によって異なるため、一概にはいえません。副作用が起きた場合でも、軽度であれば時間が経てば解消されることもありますが、症状によっては医師に相談した方が良いでしょう。
スキンケアや紫外線などに気を付けることで、ある程度症状の悪化を防げます。また、これらの症状は1週間程度のダウンタイムで解消されることがほとんどです。
また、ハイフには火傷や神経損傷のリスクもあるので注意してください。ハイフは超音波で発生させた熱を活用した施術のため、ハンドピースが照射時に浮いた場合などに火傷してしまうこともあります。また、ハイフの照射箇所を間違ってしまったため、神経が損傷したケースもあります。
ハイフ治療で副作用や火傷、神経損傷に悩まされないためには、施術を受けるクリニックの選択が鍵です。価格だけでなく、口コミや施術者についても必ずチェックするようにしてください。
ハイフが向いている人の特徴
ハイフは比較的手軽にリフトアップできることからも、多くの方たちから人気を集めています。しかし、ハイフが向いている人とそうでない人がいます。ハイフが向いている人とは、どのような特徴の人なのでしょうか。
ハイフが向いている人の特徴は下記の2つです。
・20代後半~30代、40代の方
・しわやたるみが気になり始めた方
20代後半になると、新陳代謝が低下してくるため肌の衰えを実感する方が増えてきます。新陳代謝が低下すると肌が衰えてくるため、肌トラブルを感じやすくなります。この年代になると、たるみというには些細な状態であっても、「肌がたるんでいる?」と悩む方も珍しくないようです。ハイフ治療を受けることで、たるみを予防できる他、少しのたるみであれば数回の施術で改善できます。
30代は多くの方がスキンケアでエイジングケアを意識する年代です。ハイフは深刻なたるみよりも、微細なたるみの治療に適した施術となっています。微細なたるみはハイフとの相性もよいため、施術後に効果を実感しやすいでしょう。
30代以上になると、たるみだけではなく、肌のくすみなどの問題を抱える方も増えてきます。肌質を改善し、肌の状態を整えるのにもハイフは効果的です。
ハイフが向かない人の特徴
ハイフは効果が保証される治療ではありません。自身がハイフに向くかどうか施術を受ける前に確認しておきましょう。
ハイフが向かない人の特徴は下記の3つです。
・治療を継続できる見込みがない方
・皮膚のたるみが深刻な方
・たるみや脂肪があまりない方
一度のハイフ治療でも効果を実感できる方もいますが、多くの方は一度のハイフでは満足できるような効果を得られません。また、ハイフの効果を実感できたとしても、効果は何年も続くものではありません。さまざまな事情などにより、治療を継続できないかもしれない方には向かないといえるでしょう。
ハイフは微細なたるみやしわなどに向いている施術です。そのため、たるみが深刻な場合は効果が実感できなかったり、効果を実感するためには何度も施術が必要だったりします。
近年、ハイフは注目されていることから、20代前半の方でハイフ治療を希望される方も多くいます。しかし、ハイフはたるみが気になる30代以上の方を主な対象としている施術のため、SMAS層が緩んでいない20代には必要がないことが多いです。また、脂肪量が少ないのにハイフ治療を受けると、逆に老けて見えることもあるので注意しましょう。
ハイフの効果を得やすくする方法
前述のとおり、ハイフの効果には個人差があるため、人によってはハイフの効果を思っていたよりも実感できないかもしれません。ハイフの効果を実感したいと思う方は、ハイフの効果を得やすくする方法を試してみてください。
ハイフの効果を得やすくする方法は下記の3つです。
・定期的なペースでハイフを受ける
・照射パワーの高い機種を選択する
・ハイフを他の治療方法と組み合わせる
ハイフは一度の施術で効果を得られることが多いですが、肌の状態などによっては複数回必要なこともあります。また、時間が経つと効果は薄れてきますので、半年単位など継続的な施術がおすすめです。
ハイフ機器にはいくつかの種類があり、機器によってパワーが異なります。例えば、ウルトラセル2は少ない痛みで肌の深層部にまで働きかけることが可能です。たるみの改善はもちろん、目元のしわにも効果があります。その他にも、イントラジェン、イントラセルという施術ができます。また、ウルトラセルQプラスはたるみ治療と平行して、二重顎の解消なども行えるため、小顔を目指している方にもおすすめです。
また、大きなたるみになると、ハイフ治療のみでは状態を改善できないことも少なくありません。このような場合、レーザーや注射と併用することで、リフトアップ効果を高められる場合もありますが、施術についてはクリニックで相談してから決めるのが良いでしょう。
まとめ
ハイフは外科手術をせずにリフトアップできる施術として、多くの方たちから人気を集めています。自分でマッサージやスキンケアを行ってもたるみが気になる方や、メイクでたるみを隠せない方におすすめです。特に、ハイフはたるみやしわが出始めた頃が、最も効果的といわれています。
一度のハイフでも効果を実感できる方もいますが、一般的には複数回行います。ただし、ハイフを必要以上に行うと、赤みや腫れなどといった副作用が重症化する原因になるので注意してください。
ハイフを検討している方には「表参道スキンクリニック」がおすすめです。施術は経験豊富なドクターが行います。また、患者の状態に合わせたデザインや照射パワーの提案を行っているため、高い効果も期待できます。
痛みについて心配される方が多いハイフ治療ですが、当院ではハイフ機器の中でも痛みの少ないウルトラセル2、もしくはウルトラセルQプラスを使用しております。
カウンセリングは電話やメールでも受け付けているため、当院での施術を検討されている方はカウンセリングを受けてみることをおすすめします。