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医療ハイフとエステハイフの違いとは?それぞれの特徴・効果・持続期間などをまとめて解説

公開日:2022/08/02 更新日:2024/03/19

医療ハイフとエステハイフの違いとは?それぞれの特徴・効果・持続期間などをまとめて解説
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ハイフ(HIFU)は小顔効果や若返り効果が期待できる美容施術です。施術は大きく2種類に分けることができ、クリニックでしか受けられない「医療ハイフ」と、エステサロンで受けられる「エステハイフ」があります。この2つは、どちらもハイフという名前が付いていますが、似て非なるものです。

「どちらの施術を選べばよいか迷っている」という方はもちろん、「今検討している施術が、医療ハイフなのかエステハイフなのか分からない」という方のために、本記事では医療ハイフとエステハイフの違いについて詳しく解説します。2つの違いを正しく理解して、ご自身にとって本当に必要な施術を選びましょう。

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ハイフ(HIFU)とは?

ハイフ(HIFU)とは専用の機器で肌に超音波を当て、皮膚組織に熱エネルギーを与える施術です。正式名称をHigh Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点照射式超音波治療)と言い、肌表面に傷を付けずに組織を引き締めたり、肌質を改善したりできます。

従来の美容医療では、たるみやしわを改善する方法が、比較的大がかりな施術に限られていました。ハイフが登場する以前までは、皮膚の一部を切除してたるみを取り除く「フェイスリフト」や、皮膚組織に医療用の糸を通して引っ張り上げる「糸リフト」といった、外科手術を伴う施術しか選択肢がないクリニックが大半だったのです。一方でハイフは、メスや針を使用せずに小顔効果や若返り効果が期待できる、リスクの少ない手軽な美容施術です。

ハイフは、ダウンタイムもほとんどありません。重篤な副作用が起こりづらく、施術直後~翌日の間に若干の赤みやほてり、むくみが出る程度。施術直後からメイクも可能なので、帰宅時やその後の日常生活にもほとんど支障はないでしょう。

熱エネルギーの照射により一時的に肌のバリア機能が低下し、乾燥しやすくなる場合もありますが、数日程度で落ち着きます。またまれなケースですが、フェイスラインなどに筋肉痛のような鈍痛を引き起こすことがあります。

医療ハイフとエステハイフの違い

一言で言うと、医療機関で行う施術が医療ハイフ、それ以外の場所で行う施術がエステハイフです。

医療ハイフもエステハイフも、効果を得られるメカニズムは同じです。肌に超音波を照射して、皮膚の各層に熱エネルギーによる刺激を与えることで、さまざまな効果が表れます。
例えば真皮層に熱エネルギーを与えた場合は、コラーゲンやエラスチンといった美容成分の生成が活性化され、ターンオーバーが促されます。肌表面の古い細胞がはがれ落ちて、潤いに満ちた新しい細胞に入れ替わり、「シワやくすみの改善」「肌のハリの復活」「開いた毛穴の引き締め」といった、総合的な美肌効果が期待できるでしょう。

医療ハイフとエステハイフの具体的な違いは、こういった効果を得られるメカニズム以外の部分にあります。分かりやすいように4つの項目に分けて、詳しく見ていきましょう。

1.使用する機種

ハイフの機器は、各メーカーからさまざまなものが発売されています。機種によって照射方式や超音波を照射できる深さが異なり、それが期待できる効果と効き目の強さに影響します。

医療ハイフには出力の制限がないため、理論上は効き目の強い・弱いにかかわらず、あらゆる機種を使用することが可能です。一方エステハイフでは医療資格を持たないスタッフが施術を担当するので、医療行為にあたらない範囲となるよう、出力を制限された機種しか使用できません。つまり、医療ハイフだけで使用できる(エステハイフで使用できない)機種と、エステハイフでも使用できる機種があるのです。

医療ハイフだけで使用できる(エステハイフで使用できない)機種の出力と効果

2022年10月現在、日本国内では正式に「医療機器」として認定されたハイフ機器はありません。しかし、「リスクが高いので医療従事者が施術をするべき」という意味で、施術に使用すると医療行為にあたると判断される機種はあります。

例えば「焦点式」という方法で熱エネルギーを与えるハイフ機器は、超音波を一点に絞って照射するため強い熱エネルギーを与えやすく、大きな効果が期待できるでしょう。一方で熱エネルギーによるダメージも大きくなる分、同じ箇所へ何度も照射してしまうと、やけどを負うリスクがあります。そのため実質医療ハイフでしか使用できません。

また医療ハイフでは、皮膚の真皮よりも深い部分にある「皮下組織」や「SMAS筋膜」にアプローチできる機種を使うこともできます。

皮下組織には脂肪細胞があり、ハイフで熱エネルギーを与えることで破壊することができます。これによりパーツの体積が減るので、小顔効果や部分痩せ効果が得られるでしょう。

皮下脂肪よりもさらに奥にあるSMAS筋膜は肌の土台とも言える組織で、この組織のゆるみが肌表面にたるみやしわを生じさせる根本原因です。SMAS筋膜にハイフの熱エネルギーが届くと、肌が土台から引き締まり、目に見えてわかるようなリフトアップ効果が期待できるでしょう。

エステハイフでも使用できる機種の出力と効果

一方エステハイフでも使用できるのは、主に「蓄熱式」という熱エネルギーの加え方をするハイフ機種です。直接は組織に変異を起こさない程度の比較的弱い超音波を面で照射し、徐々に熱エネルギーを蓄積させて、肌内部の温度を上げていきます。

出力自体は焦点式ほど強くなく、また出力が強くなりすぎないよう制限がかかっていることも多いため、仕組み上やけどのリスクが少ない機種と言えます。

またエステハイフでも使用できる機種は、超音波を届けられる深さについても、浅めのものが多いです。そのためエステハイフは、SMAS筋膜にアプローチするのが難しい傾向にあります。医療ハイフだけで使用できる機種を使った施術と比べると、リフトアップ効果や小顔効果はあまり期待できないかもしれません。

なおSMAS筋膜よりも浅い部分にある表皮~真皮なら、エステハイフで使用できる機種でも超音波を届けられます。正常なターンオーバーを促す効果が期待でき、肌のキメを整えたり、乾燥による小じわを目立たなくさせたりする美肌効果を得られるでしょう。

2.施術者

医療ハイフは医療機関で行うため、原則医師もしくは看護師などが施術を行います。エステハイフでも使用できる機種を使用する場合は、医療資格を持たないスタッフが施術を行うケースもありますが、事前の医師の診察に基づいて施術内容を決定しています。一方エステハイフの場合は、事前のカウンセリングから施術まで、医療資格を持たないエステティシャンのみで対応することが多いです。

どちらのハイフも、施術を受ける方の皮膚の状態や副作用のリスクを考慮した上で施術内容を決めるため、必ずしも「エステハイフは危険」というわけではありません。とはいえより高い効果を求めるのであれば、体の仕組みを熟知した医師が在籍し、万が一の場合の処置も依頼できる、医療ハイフを選ぶのがおすすめです。

3. 効果の持続期間

リフトアップ効果や美肌成分の生成を促す効果の持続期間は、医療ハイフの場合、一般的に半年〜1年程度と言われています。一方エステハイフは1~2カ月ほどと短く、これらの効果をエステハイフで持続させるには、医療ハイフよりも短い間隔での再施術が必要です。

なお持続期間には個人差があります。

4.料金

医療ハイフの1回の施術料金の相場は、顔への施術で4万円~15万円程度です。エステハイフは5千円~1万円ほどの価格帯が多く、比較的安価に受けられます。

使用する機種によって料金設定を変えているところもあるでしょう。美容施術全般に言えることですが、高い効果が期待できる施術は、その分料金も高くなりがちです。

また長い目で見ると、医療ハイフの方が費用を抑えられるケースもあります。

先述の通り、リフトアップ効果や美肌成分の生成を促す効果を長期的に持続させるには、繰り返し施術を受けなければなりません。エステハイフは一回の施術における効果の持続期間が比較的短いため、「何度も受けていたら、気付いた時には費用がかさんでしまっていた」「トータルで考えたら医療ハイフの方が安かった」といったことも起こり得ます。

HIFU

本来ハイフは医療行為

そもそもの話ですが、実は正式名称通りのハイフ(高密度焦点照射式超音波治療)は医療行為であり、医療従事者しか行うことができません。高密度焦点照射式のハイフ機器は、がん治療にも用いられている機器です。国内では未承認ですが、海外では医療機器として認定されている機種もあります。

それではエステハイフは違法なのかというと、それもちょっと違います。美容業界では「ハイフ」という言葉が一般化しており、厳密にはハイフではない超音波機器を使用する施術を「エステハイフ」と呼んでいます。つまり、先述のエステハイフでも使用できる機種は、実はハイフではないのです。そのためエステハイフは実質医療行為にはあたらず、その分身体の大きな変化も起こらない施術なのです。

ハイフの施術は医療機関で受けるのがおすすめ

ハイフの効果や持続期間を重視する方には、やはり、医療ハイフの施術を受けることをおすすめします。専門的な知識や技術を持った医師が在籍するクリニックで、ご自身の"なりたい姿"や肌の状態に合った、適切な施術を受けましょう。

医療ハイフなら、アフターフォローの面でも心配が少ないです。ハイフは副作用やダウンタイムがほとんどない美容施術ですが、施術直後に赤み、腫れ、むくみ、乾燥といった副作用が生じる可能性があります。通常は数日以内に治まりますが、長引く場合や万が一異常を来した場合は、医師の診察を受けるべきです。医療ハイフなら、改めて相談先を探さなくても、施術を受けたクリニックで再診してもらえることが多いでしょう。

アフターフォローについては、クリニックの方針などによっても対応範囲が変わるので、依頼先を選ぶ際にあらかじめ詳細を確認しておくのがおすすめです。

表参道スキンクリニックのハイフ

表参道スキンクリニックには皮膚の解剖学的構造を熟知した医師が在籍しており、施術を受ける方の理想の姿を実現できるよう、使用するマシンやショット数などのご提案を行います。
ここからは、表参道スキンクリニックの医療ハイフをご紹介します。

ハイフの種類

表参道スキンクリニックで取り扱っているハイフの機器は、以下の2種類です。

・ウルトラセル2
・ウルトラセルQプラス

それぞれの特長を解説します。

ウルトラセル2

ウルトラセル2は皮膚の表皮からSMAS筋膜まで、全ての層に働きかけられるハイフ機種です。高密度焦点超音波(HIFU)に加えて、イントラジェン(GFR)、イントラセル(SRR)の合計3つのデバイスを使い分け、それぞれで違う深さに熱エネルギーを照射できます。うまく組み合わせることで、高い効果が期待できるでしょう。

施術のスピードも速く、従来では30分かかっていた部位も、ウルトラセル2なら10分で完了させられます。

ウルトラセルQプラス

ウルトラセルQプラスは、カートリッジを変えることで照射の深さを調整できるハイフ機器です。皮膚組織へ点状に熱エネルギーを加える4.5mm、3mm、2.0mm、1.5mmの4種類のカートリッジの他、線状に熱を発生させる仕組みの、リニアカートリッジというものも使えます。

リニアカートリッジは広い範囲に熱エネルギーを加えられるので、脂肪細胞の破壊に向いています。また4.5mmのカートリッジを使えば、SMAS筋膜に熱エネルギーがしっかり届き、高い小顔効果やリフトアップ効果が得られるでしょう。カートリッジを使い分けることで、目的や施術箇所の状態に応じた細やかな施術を行える機種と言えます。

施術の流れ

表参道スキンクリニックでは、以下のような流れでハイフの施術を行います。
・カウンセリング
・メイク落とし・洗顔
・施術
・帰宅準備

まずは美容カウンセラーが、お悩みや理想の状態をヒアリングし、お一人お一人に合わせた施術内容をご提案します。どのような施術を行うかにもよりますが、カウンセリングの当日に施術を受けられる場合もあります。予約をして、後日施術を受けることも可能です。

ハイフの痛みはそこまで強くないというのが一般的ですが、痛みに弱い方や不安な方は、施術時に麻酔をして痛みを軽減することもできます。カウンセリングの際に併せてご相談ください。

施術に入る前にパウダールームにてメイクや汚れを落とします。クレンジングや洗顔をご利用ください。

準備が整ったら、施術箇所にジェルを塗ってから、超音波を照射していきます。お声がけをしながら施術を進めますので、リラックスしてお過ごしください。

照射後はジェルを拭き取り、再びパウダールームに戻ります。お帰りの支度ができたら終了です。メイクをしてから帰ることもできます。

まとめ

医療ハイフとエステハイフの違いは、医療機関での施術かどうかというところが軸となります。どちらの施術かによって扱える機種や施術者が異なり、期待できる効果、効果の持続期間、必要な費用なども変わってくるでしょう。

そもそもハイフは医療行為です。エステハイフで使う機種は、本来の意味でのハイフとは少し違った仕組みのものであり、照射の強さに制限が掛かっていることからも、医療ハイフのようなリフトアップ効果などはあまり期待できません。より高い効果、長い持続期間を望むのであれば、医療ハイフを選ぶことをおすすめします。

皮膚の解剖学的構造を熟知した医師が在籍する、表参道スキンクリニックの医療ハイフでは、お一人お一人に対してオーダーメイドの施術をご提案します。

「医療ハイフを受けたい」という方はもちろん、「医療ハイフとエステハイフのどちらを選ぶかまだ悩んでいる」という方も、まずはぜひお気軽にカウンセリングを受けてみてください。カウンセリングのご予約は、メールや電話で受け付けています。

▼表参道スキンクリニック ハイフ詳細ページはこちら

本ページの監修医師

佐藤 美博医師

経歴

所属学会

日本美容外科学会(JSAPS)

日本美容外科学会(JSAS)

日本形成外科学会

日本美容皮膚科学会

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