女性に起こる薄毛の原因・予防法・対処法について徹底解説

公開日:2023/07/26 更新日:2024/01/19

女性に起こる薄毛の原因・予防法・対処法について徹底解説

女性の薄毛の原因を知ることで、予防法・対処法を知っていただき、ご自身の髪の状態を把握したうえでの早期治療が大切です。

髪が細くなってきた、薄くなってきた、抜け毛が多い等、気になる方は是非最後まで読んでみてください。

女性の薄毛(FAGA)の悩み「薄毛はなぜ起こる?」

女性の薄毛(FAGA)の悩みは、30代で6~7割、40代では8~9割と多くなる傾向です。女性の抜け毛は、頭部の一部ではなく全体的に、徐々に進行するという特徴があり、その症状から「びまん性脱毛症」と呼ばれます。

本人的には自覚症状が乏しく、気づいた時にはかなり症状が進行しているケースも少なくありません。

女性の薄毛の種類

薄毛は、進行性の病気です。本人的には自覚症状が乏しく、気づいた時にはかなり症状が進行しているケースも少なくありません。早期発見、早期治療により症状を改善することが可能です。

女性の薄毛(FAGA)にはいくつかあります。

①頭頂部から後頭部にかけて薄くなる【ルードウィッグ型】
②生え際から頭頂部にかけて薄くなる【クリスマスツリー型】
③生え際にそり込みが入ったように薄くなる【ハミルトン型】

カウンセリングを通して患者様に合わせた治療(内服・外用薬)をご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。

女性の薄毛の原因

髪が薄い女性の症状は、加齢による生理機能の低下やホルモンバランスの乱れがあります。どのような要因で生理機能低下、ホルモンバランスの乱れが起きるのか?以下に当てはまっているかを確認してみましょう。

生活環境

女性の発毛や育毛に大きく関わるのが、女性ホルモンのエストロゲン。忙しい日常で心身への負荷からホルモンバランスが乱れ、エストロゲンの分泌量が減少することがあります。

40代あたりからは更に顕著になるため、女性の薄毛に繋がる可能性があります。 女性ホルモンの分泌量の減少は、男性ホルモンが優位となることで発毛を阻害することにもなり、男性型脱毛症(AGA)に近い脱毛症状が発生する場合もあります。この症状を女性版のAGAという意味で「FAGA」と呼びます。

寝不足

質の高い睡眠を取ることは、育毛にとても大切です。 人の睡眠は「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」の2つに分かれ、90分ほどの間でこの二つを繰り返しています。 ノンレム睡眠は心身を休める深い眠りで、成長ホルモンが分泌され、髪の成長にも大きく役立っています。この時に、髪も健やかに成長します。

個人差もありますが、一般的には6〜8時間ほどの睡眠時間を取れば、質の高い睡眠をとることができるとされています。 しかし、仕事で多忙だったり、育児や家事で睡眠時間がバラバラだったりすると、なかなか質の高い睡眠が取れず、それが女性の髪の薄い症状につながってしまう可能性があります。

出産後や更年期

女性の一生の中には、ホルモンバランスが大きく乱れる時期があります。 それが、出産後と更年期です。 妊娠中、女性の卵巣からは大量のエストロゲンが分泌され、髪はその間成長を続けるため、抜け毛が減り、毛髪は太く長くなる時期です。

しかし出産後、エストロゲンの分泌量が急激に妊娠前の値に戻るため、それまで成長を維持していた髪が抜けていき、一時的に抜け毛が多くなります。これを、分娩後脱毛症と言います。

分娩後脱毛症は、半年から1年程度で回復しますが、抜け毛がストレスになって長引く恐れもあります。 また、女性は閉経の前後にエストロゲンの分泌量が急激に減少します。その影響は「更年期障害」の様々な症状として現れますが、その一つに脱毛症があります。更年期の脱毛症は加齢によるものでもあり、女性の多くの方に起こり得るものです。

間違ったヘアケア

髪は、年齢を重ねるほどヘアケアに注意が必要です。頭皮も髪も若い頃に比べて“基礎体力”や“生理機能”が低下しているので、ヘアケアをしないと、頭皮も髪も弱っていくからです。

頭皮に皮脂が蓄積したり、フケが溜まったりして、衛生状況が悪化し、髪の薄い状況につながります。皮脂による頭皮トラブルを脂漏性皮膚炎(脱毛症)、フケによる頭皮トラブルを粃糠性湿疹(脱毛症)と言います。

アレルギーなどの体質的な問題

体質的な問題も、女性の髪が薄い悩みの原因になる可能性があります。分かりやすいのは、アレルギー症状。紫外線(UV)をはじめ、ハウスダストや花粉、食べ物などがアレルゲン(アレルギー原因物質)として作用するパターンです。

頭皮に炎症を起こすと、頭皮のダメージから薄毛になるリスクが高まります。 また、アレルギー反応を起こしている状態がストレスになり、それによって髪が薄くなることも考えられます。

髪型の影響

女性の髪型も、髪が薄い状態になる原因になりかねません。 強く髪を結ぶ、引っ張るなどの髪型は、毛根や頭皮にダメージが蓄積され、抜け毛から薄毛になる可能性があります。

女性の薄毛の適切な対処法・治療法

健康的な生活を送る

女性も年齢を重ね、無理をしてしまうとその疲労が心身ともに蓄積されて、様々な不調につながります。生活リズムを安定し、適度な運動や暴飲暴食は控える、お酒やタバコはほどほどにするなどの健康的な生活を送るように心がけましょう。

特に大切なのが、睡眠時間の確保。寝不足は心身の疲れが回復しないばかりか、ストレスの原因になります。リラックスした状態で質の高い睡眠を確保することが大切です。

栄養バランスの整った食生活

髪は、毛母細胞が細胞分裂して積み重なり、角化したもので、その“原材料”は、日頃食べている食事から摂取される栄養分。栄養バランスの整った食生活を送ることは、育毛に非常に大切です。

髪は、「ケラチン」と呼ばれる18種類のアミノ酸で構成されるタンパク質からできています。髪には、ケラチンを生成するためのタンパク質やミネラル、ビタミンなどの栄養が特に大切だと言えます。

ヘアケアの方法や製品を見直す

シャンプーの洗浄力が弱く、先髪回数が少ないと、頭皮に皮脂や汚れが蓄積されて頭皮トラブルの原因になります。洗浄力が強い場合や、シャンプーしすぎの場合も、頭皮トラブルの原因になります。

シャンプーやコンディショナー、ヘアカラーといったヘアケア製品の品質によっては、頭皮が荒れる場合もあります。頭皮の肌質に合ったヘアケア製品を適切に使用して、育毛につながるヘアケアを心がけましょう。頭皮や髪に負担のかからない髪型を考慮することも大切です。

脱毛症の治療薬(発毛剤)を使用する

一般に販売されているものもありますが、基本的に男性用、女性用とあり、女性には使用できないものなど含まれている場合があるため、自己判断での購入・使用はせず、事前に専門家にも相談するべきと言えます。

女性の薄毛治療のリスク・副作用

治療方法 副作用の症状
血液検査 ・採血による神経損傷
・内出血
・血管迷走神経反射
女性発毛(外用) ・皮膚炎
・頭痛
・めまい
・胸痛
・頻脈
・むくみ
女性発毛(内服) ・肝機能障害
・月経不順
・不正性器出血
・性欲減退
・電解質異常
・急性腎不全
・乳房圧痛、肥大
・多毛
・頻脈
・むくみ
・めまい
医療発毛頭皮治療ベーシック
医療発毛頭皮治療プレミアム
・痛み
・内出血
・感染症
・アレルギー反応

いずれの副作用も個人差はありますが、少しでも異常を感じた場合は使用を中止し、医師へお伝えください。

薄毛治療の禁忌・注意事項

・妊活中・妊娠中、授乳中
・血圧が不安定な場合
・個人輸入の海外製品の使用を検討している
・過去にミノキシジルでアレルギーが出たことがある

上記に該当する場合はご自身で判断せず、必ず専門家に相談したうえで薄毛治療を検討するようにしましょう。

【まとめ】薄毛治療は自己判断せず、専門家にご相談を

薄毛のケアグッズは、身近でも購入することができますが、現在のご自身の状態と合っていない可能性もございます。自己判断での対処は、余計に薄毛を助長してしまう可能性もゼロではありません。

医師とも相談したうえで早期治療を行うことで、予防、改善、治癒の可能性を高めることに繋がります。不安・お悩みを抱えている場合はぜひ当院にてカウンセリングを承らせて頂ければと思います。

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