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ヒアルロン酸注射の副作用(リスク)とは|デメリットと施術時のポイントをまとめてご紹介

公開日:2025/10/31   更新日:2025/10/31

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ヒアルロン酸注射ダウンタイムや大きな副作用がほとんどない、切らずにアンチエイジングができる美容施術です。注射器で皮膚の真皮ヒアルロン酸を注入し、目元やほうれい線、額などにボリュームを持たせます。メスを使わないにもかかわらず、肌表面のしわ改善やハリの復活など目に見える効果があるので「まずはお試しで受けてみたい」という方も多いのではないでしょうか。

一方で全く副作用が起こらないわけではなく、重い症状が出るケースもまれに存在します。場合によっては後遺症が残ることもあるため、ヒアルロン酸注射を受ける際は、リスクに関する正しい知識を持っておくことが大切です。

本記事では、ヒアルロン酸注射を受ける前に必ず知っておきたい副作用について、詳しく解説します。後半では適切なヒアルロン酸注射を受けるためのポイントについても触れているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

ヒアルロン酸注射で起こり得る副作用

ヒアルロン酸は人の体内でも生成される成分のため、ヒアルロン酸注射副作用が起こるリスクが少ないとされる美容施術です。とはいえ体内に異物を入れることには変わりないため、施術を受ける方の体質などによって程度の差はあるものの、何らかのトラブルが起こる可能性はあります

まずはヒアルロン酸注射で起こり得る、代表的な副作用について解説します。

内出血

ヒアルロン酸注射は皮膚に注射針を刺す美容施術のため、副作用として内出血が起こる可能性があります。症状は、施術直後よりも翌日以降に現れやすく、通常の場合は自然に消失していくでしょう。

内出血は皮膚の下にある血管が破れ、出血している状態です。この血液は徐々に体内へ吸収され、正常な状態に戻ります。打撲などによる内出血と同様に、肌表面の色が青紫からやがて黄色に変わっていき、数日のうちに治まることがほとんどです。

内出血は皮膚が薄い箇所や、多数の毛細血管が張り巡らされている箇所に注射を打つと、起こりやすい傾向にあります。そのため目の周りやほうれい線などへの施術を受ける際は、症状が現れやすいということを理解しておいてください。

ただし、注射針の穴を避ければ施術直後でもメイクが可能なので、周囲に気づかれないようカバーすることは可能です。普段使用するコンシーラーやファンデーションを使えば、十分に隠せるでしょう。どうしても心配な場合は、術後数日間は人と合わないよう、あらかじめスケジュールを調整しておくのも一つの手です。

腫れやむくみ

ヒアルロン酸注射副作用で、腫れやむくみなど症状が現れる可能性もあります。多くの場合3~4日程度で解消され、気にならなくなるはずです。

腫れやむくみの現れ方は、施術内容はもちろん体の状態によっても変わります。術後は施術箇所に不要な刺激を与えないよう、症状が治まるまでは患部の圧迫に気をつけましょう

体温が上がると血行が良くなって症状が長引きやすいため、施術当日は激しい運動などは避けておいた方が無難です。禁止ではないものの、飲酒や入浴は控えるか軽めに済ますというのも、副作用を抑えるためのポイントと言ええます。

またまれなケースですが、2週間以上経っても腫れが引かないなど症状が長引く場合は、アレルギー反応の可能性があります。違和感を覚えたら、すぐに医師の診察を受け、適切な処置をしてもらいましょう。

痛みや違和感・異物感

ヒアルロン酸注射の施術では、注射針を肌に刺すため、チクっとした痛みが走ります。顔は腕などよりも痛みを感じやすいパーツであることから、腕の血管などに注射針を刺す一般的な予防接種や採血と比べると、比較的強い痛みを感じる可能性があります。痛みを緩和できるよう施術箇所を冷却したり、施術前に局所麻酔を使用したりできるクリニックも多いです。施術後に麻酔が切れてから痛みや違和感を覚えるケースもあります。

体内に異物を入れるため、ヒアルロン酸注射の施術中や施術後に、違和感や異物感を覚えることも。多くの場合はまだ変化に慣れていないだけなので、誤った施術をしていない限りは、数日~1週間ほどで気にならなくなるでしょう。

万が一痛みがずっと続く場合や、なかなか違和感が消えない場合などは、放置せず施術を行った医師に相談するようにしてください。

なお医師の技術が不足していたり、適切な量を超えて過剰に注入してしまったりした場合は、「術後の状態に左右差がある」「不自然に膨らみすぎている」などの明らかな異変が起こることもあります。豊富な実績から、適切な施術を提案してくれるクリニックを選ぶことが大切です。

ヒアルロン酸が肌から透ける(チンダル現象)

ヒアルロン酸注射を受けた後、施術箇所が青っぽく見えることがあります。これは「チンダル現象」と呼ばれる物理化学現象で、製剤を注入する箇所が浅かったことにより、体内のヒアルロン酸製剤の色が透けて見えてしまっている状態です。目の周りなど光を透過しやすい箇所や、肌が薄い箇所にヒアルロン酸注射をすると、この現象が起こりやすいです。

皮膚の真皮層へ適切に注射されたヒアルロン酸製剤は、だんだんと体内に吸収されていきます。ところがチンダル現象が起きている箇所は、製剤が皮膚の浅い部分にとどまり続け、時間が経っても元に戻りません

青っぽく見える部分を解消するには、ヒアルロン酸溶解注射が有効です。ヒアルロン酸を溶かす「ヒアルロニダーゼ」という成分の製剤を注射器で注入することで、人工的に入れたヒアルロン酸製剤を除去することができます。

ヒアルロン酸注射で血管閉塞など重篤な副作用が起きるリスクも

先述の通り、ヒアルロン酸注射では、皮膚の真皮層に製剤を注入するのが適切です。これを誤って血管に注入してしまうと、血管ヒアルロン酸製剤で圧迫され塞がってしまう「血管閉塞」を起こします。血管閉塞が起こるのは非常にまれなケースですが、皮膚が壊死したり失明したりする可能性などがあり、リスクが高い副作用です。血管が塞がることで血流障害が生じ、その先へ必要な酸素や栄養が行き届かなくなってしまうのです。

血流が滞ると、皮膚の色は赤や紫色に変わります。またニキビのような湿疹や水泡ができたり、真っ黒なかさぶたができたりと、明らかな異常が見られるケースもあります。施術後にこのような症状が現れた場合は即座に医師の診察を受け、適切な処置を受けましょう

多くの場合はヒアルロン酸溶解注射を打つことで、ヒアルロニターゼ製剤ヒアルロン酸製剤を溶解し、血管閉塞を阻止します。

また血管閉塞と同じぐらい、まれではあるものの重篤となりやすい副作用に、感染症が挙げられます。ヒアルロン酸注射による感染症は、何らかの病気などで免疫力が低下している方、重度の糖尿病の方、化膿したニキビや嚢胞(のうほう)が顔に多数ある方などへ、大量のヒアルロン酸を注入した場合に発症しやすいです。施術箇所の周囲に「バイオフィルム」と呼ばれる菌膜ができ、感染症を引き起こします。

もしもヒアルロン酸注射感染症に罹ってしまった場合は、ヒアルロン酸溶解注射で注入したヒアルロン酸製剤を溶かした上で、抗生物質を投与します。

適切なヒアルロン酸注射を受けるためのポイント

メスを使わなくとも、アンチエイジング効果やボリュームアップ効果を得られるヒアルロン酸注射は、「他の美容整形よりも比較的安全」と捉えている方も多いでしょう。しかし前述の通り実際には副作用はゼロではなく、軽微なものから重篤なものまで、幅広い症状が起こる可能性があります。副作用のリスクをなるべく避けるためには、以下の5つのポイントを押さえた上で、施術を受けるクリニックを選びましょう。

ヒアルロン酸注射

1.複数のクリニックでカウンセリングを受ける

ヒアルロン酸注射を受ける際は、まずクリニック選びから始まります。事前にWebサイトなどを見て施術を受けたいと思っていたクリニックでも、カウンセリングを受けてから印象が変わるケースや、医師と話してみて方針が自分に合わないと分かるケースも多いでしょう。カウンセリングの時点で納得できない場合は、そのクリニックで施術を受けても、満足できないのではないでしょうか。

本当に納得のいく依頼先を選ぶには、施術を検討している段階で、複数のクリニックのカウンセリングを受けるのがおすすめです。不安点や疑問点を解消しつつ、それぞれの方針を把握して、自分に合っているところを選ぶようにしてください。

そもそもヒアルロン酸注射のような美容施術は、施術を受ける方の"なりたいイメージ"を実現させるために行います。そのため施術の意図や理想のパーツをできる限り具体的に伝え、医師に理解してもらってから、施術を受けることが大切です。「自分の理想のイメージを言葉で説明するのが難しい」という方ほど、カウンセリング力の高い医師や、じっくりと希望をヒアリングしてくれるクリニックを選ぶ必要があると言えるでしょう。

2.メリットだけではなくデメリットも伝えてくれる医師に依頼する

カウンセリングの中でメリットばかりを伝える医師よりも、施術のデメリットや副作用のリスクなどを教えてくれる医師を選びましょう。

良い医師は、施術を受ける方のイメージと実際の施術後の姿にギャップが生じないよう、事実をゆがめず正確な情報を伝えてくれるはずです。言いづらいことでもしっかりと教えてくれる医師の方が、信頼性が高いと考えるべきです。

3.日本美容外科学会に所属している医師に依頼する

ヒアルロン酸注射の仕上がりは、医師の技術によって左右されるところが大きいです。そのため納得のいく仕上がりにするには、医師本人についてもしっかりと調べる必要があります。カウンセリングで対面した際にその医師の方針などを聞くことはできますが、会話だけで実際の技術レベルを測るのは難しいかもしれません。そんなときは、医師の所属する団体や、資格の種類をチェックするのも一つの手です。

おすすめなのは、日本美容外科学会または日本形成外科学会に所属している医師です。日本美容外科学会日本形成外科学会に所属するには、医師として長期にわたる経験があり、各学会の審査をクリアしている必要があります。つまり、これらの学会に所属しているということは、一定以上の高い水準の知識や豊富な実績を持つ医師であると言えるのです。また学会では最新の治療法や研究成果の発表などが行われるため、所属している医師は、常に新しい知識や技術にアップデートできているとも判断できます。

医師のプロフィールは、クリニックのホームページなどで公開されていることが多いです。施術を検討する際にはしっかりと目を通し、所属団体の他、資格やこれまでの症例といった情報を確認しておきましょう。

4.自身の体質について事前に医師に伝えておく

先述の通りヒアルロン酸は、アレルギーを引き起こしにくい製剤です。それでも症状が起きてしまう可能性がある方は、事前に医師へ自分の体質について伝えておきましょう。

過去にヒアルロン酸注射で異常が起こったことのある方はもちろん、内服薬や麻酔薬にアレルギーがある方などは、ヒアルロン酸注射を受けられない体質かもしれません。重度のアレルギー体質の方は、ヒアルロン酸製剤に含まれる添加物で、アレルギーが引き起こされるケースも考えられます。また時間とともに吸収されるはずのヒアルロン酸製剤が体内に残ってしまい、しこりのような状態になってしまうケースもあるようです。

表参道スキンクリニックの場合は、以下に該当する方には施術を受けるのをお控えいただいています。

糖尿病膠原病の方
妊娠されている方
授乳中の方
・注入箇所周辺が化膿している方
ケロイド体質の方

5.アフターフォローを行っているクリニックを選ぶ

ヒアルロン酸注射は、製剤を打って終わりではありません。施術後にさまざまな副作用が出ることもあるので、万が一の場合でも、きちんとアフターフォローを受けられるようなクリニックの体制が不可欠です。

施術費用があまりにも安価なクリニックは、残念ながらトラブルの対処をしっかり行ってもらえない可能性もあります。術後の経過も大切に考え、長引く軽微な副作用から稀に起こる重篤な副作用まで、すべてのトラブルに対して丁寧な対処をしてくれるクリニックを選びましょう

まとめ

「比較的気軽に受けられる美容施術」の代名詞でもあるヒアルロン酸注射。実際には、注入する製剤によってアレルギーなどが発症する可能性は低いものの、副作用が起こるリスクはゼロではありません。施術を受ける方の状態や施術内容によっては、重篤な副作用が生じる場合もある施術です。ヒアルロン酸注射を受ける際は、本記事でご紹介した副作用のリスクや、適切な施術を受けるためのポイントをきちんと理解した上で、信頼できるクリニックを選びましょう

全国4カ所に美容外科・美容皮膚科クリニックを展開する表参道スキンクリニックでは、高い技術力のある専門スタッフが、ヒアルロン酸注射を行っています。製剤はバイオテクノロジーにより精製された高品質な「100%ピュア・ヒアルロン酸」を使用し、お一人お一人の肌の状態や、なりたい姿に合った適切な施術をご提案します。アフターフォローにも力を入れており、術後に何かあった際はすぐに医師の診察を受けられる体制です。ヒアルロン酸注射をご検討中の方は、ぜひ一度当院のカウンセリングへお越しください

▼表参道スキンクリニック ヒアルロン酸注射 詳細ページはこちら

本ページの監修医師

江原 真貴子医師

経歴

所属学会

日本美容外科学会(JSAPS)

日本形成外科学会

日本美容皮膚科学会

称号・資格

日本形成外科学会認定専門医

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