ヒアルロン酸とコラーゲンの違い – それぞれの役割や補い方を解説

公開日:2022/08/31 更新日:2024/03/20

ヒアルロン酸とコラーゲンの違い – それぞれの役割や補い方を解説

ヒアルロン酸やコラーゲンは、サプリメントや化粧品などでもよく見かける、肌のみずみずしさや弾力を保つために欠かせない美容成分です。この2つは元々体内で生成される成分で、それぞれの役割には違いがあり、皮膚の真皮層に両方の成分がそろうことで美しい肌を作ったり健康を保ったりしています。加齢などのさまざまな原因によって減少してしまい、不足すると、乾燥やしわなどの肌悩みにつながります。

本記事では、ヒアルロン酸とコラーゲンの違いやそれぞれの役割、効果的な取り入れ方について解説します。普段何気なく触れている美肌成分についての知識を深め、自分に合った摂取方法や美容施術を検討してみてください。

ヒアルロン酸とコラーゲンの違い

ヒアルロン酸とコラーゲンは、どちらも美肌のためには欠かせない成分ですが、それぞれ全く異なるものです。

ヒアルロン酸は「ムコ多糖類」という糖質の一種です。水分を含むことが可能な粘液性の物質で、皮膚の内部の他、目や関節などに多く存在しています。たくさんの水分を蓄える機能があり、わずか1gのヒアルロン酸で6リットルもの水分を保持できます。

一方コラーゲンはタンパク質の一種であり、弾力性の高い繊維状の組織で形成されています。体内の全タンパク質のうちのおよそ3割を占めており、皮膚の内部の他、筋肉や骨、血管、じん帯などさまざまなパーツの土台となる成分です。

つまり2つの成分には、「コラーゲンが皮膚組織を支える役割を担い、支えられた細胞のすき間にヒアルロン酸が充満することで、肌を健やかで美しい状態に保つ」という関係性があります。

ヒアルロン酸の役割・効果

皮膚の内部はいくつかの層に分かれており、ヒアルロン酸は表面にある「表皮層」と土台となる「皮下組織」の間にある「真皮層」に主に含まれている成分です。水分を蓄えられるヒアルロン酸には、肌の弾力を保ち保湿する役割があり、衝撃から組織を守る働きをします。

肌以外にも、ヒアルロン酸は全身の中でさまざまな役割を果たしています。例えば皮膚や関節などに含まれるヒアルロン酸は、その高い水分保持力で血管の弾力性やしなやかさを保ったり、関節の潤滑油となったりする役割があります。脳と骨の間を埋める髄液にもヒアルロン酸が含まれており、この場合の役割は脳の老化を防ぐことです。その他目の乾燥を防いだり、毛髪をしっとりさせたりと、ヒアルロン酸は体中のいたるところで活躍してくれる成分なのです。

ヒアルロン酸注射

コラーゲンの役割・効果

コラーゲンも、ヒアルロン酸と同じく美肌に欠かせない成分です。一つ一つの細胞同士をつなげる働きで細胞を支え、肌にハリや弾力を与えます。先ほどご紹介した皮膚の真皮層の約7割を占めており、水分を持つヒアルロン酸が失われないように留め、持続させる役割を担っています。

肌以外のところでは、髪の根元部分を支えたり爪を丈夫にしたりといった役割もあります。またカルシウムの吸収をサポートして骨を強くしたり、関節軟骨の摩擦を軽減させてすり減りを防いだりする働きもあります。ヒアルロン酸と同様に、全身の「若々しさ」に関する影響を与えている成分と言えます。

ヒアルロン酸とコラーゲンの補い方

ヒアルロン酸とコラーゲンはどちらも加齢とともに減少する他、紫外線ダメージや慢性的な肌の乾燥などが続くことによっても減っていきます。若々しい肌を保つにはどちらか一方ではなく、両方を補う必要があります。不足した場合、徐々に肌の弾力や水分が失われ、しわやたるみ、くすみ、乾燥といった肌トラブルにつながってしまうでしょう。

それではここから、ヒアルロン酸とコラーゲンはどのように補えるのか、その方法をご紹介します。ヒアルロン酸とコラーゲンの補い方には、手軽に摂取する方法と、効果的に補う方法があります。

【手軽な方法①】食事やサプリメントで摂取する

ヒアルロン酸とコラーゲンはいずれも食品から摂取でき、日々の食事に取り入れることができます。ヒアルロン酸はフカヒレやうなぎ、すっぽんなどの食材に多く含まれており、山芋やオクラのようにぬめりのある野菜からも摂取可能です。コラーゲンは豚肉やゼラチン、湯葉などに多く含まれています。

ただしヒアルロン酸は熱に弱いため、加熱調理をしてしまうと、ヒアルロン酸の効果はほとんど失われてしまいます。また高分子ヒアルロン酸は食事で摂っても吸収されづらいため、目に見える効果は得られないかもしれません。コラーゲンの場合も体内で分解される可能性が高いため、直接的な効果はあまり期待できないと考えられます。

ヒアルロン酸とコラーゲンを意識した食事を続けるのはなかなかハードルが高いことからも、より簡単に摂取する方法としては、サプリメントを活用するのがおすすめです。サプリメントは熱によって効果が失われる心配がなく、食事よりも手軽に摂取できます。

特に低分子化したヒアルロン酸サプリメントは、食事よりも体へ吸収されやすいというメリットがあるでしょう。

【手軽な方法②】化粧品で補う

ヒアルロン酸やコラーゲンが含まれている化粧品もあります。肌に直接塗布することで、肌の角質層まで成分が浸透し、肌に潤いを与える効果が期待できます。

とはいえ化粧品に含まれるヒアルロン酸には、一時的に保湿する効果はあるものの、体内で生成する成分と同じような長期間潤いを保つ効果は期待できません。

またコラーゲンの場合、分子が大きいと肌の表面にとどまり、肌の内部まで浸透しません。肌の内部まで浸透させたい場合は、低分子化したヒアルロン酸やコラーゲンを使用した化粧品を使用する必要があります。ヒアルロン酸と同様、化粧品に含まれるコラーゲンのハリや弾力をアップさせる効果は、あくまでも一時的なものです。

【効果的な方法】美容施術で補充する

先にご紹介した2つの方法は、摂取した成分を一旦体内で分解・吸収し、その後再び合成する仕組みです。そのため、含まれている美容成分のすべてが体に取り込まれて効果を発揮するわけではありません。

ヒアルロン酸やコラーゲンを効果的に肌へ取り込むには、美容施術がおすすめです。
ヒアルロン酸注射やコラーゲン注射では、人工的に精製されたジェル状の製剤を、肌に直接注入します。気になる箇所に直接美容成分が届くるため、体内での分解・合成を経る必要がなく、すぐに効果を実感できるでしょう。

ヒアルロン酸注射とコラーゲン注射は、どちらも若返りやシワ改善などの目的で受けられる、比較的ポピュラーな施術です。メスを使った切開などをする必要がなく、手軽に受けやすい施術のため、「まずは試しにどちらかを受けてみたい」という方も多いでしょう。

2つの中でもよりはっきりとした効果を実感したい方には、ヒアルロン酸注射がおすすめです。しわやたるみなどが起きている箇所にヒアルロン酸製剤を注入することで、肌表面の溝がなくなり、潤いのある若々しい肌へと変化します。痛みや腫れ、内出血なども起こりにくく、施術は10分~15分ほどで完了します。また施術後にメイクをしてから帰ることも可能です。

まとめ

ヒアルロン酸注射やコラーゲン注射を打てば、肌が弾力を取り戻し、潤い、ハリといったそれぞれの成分の持つ効果をすぐに得られるでしょう。特にヒアルロン酸注射は、ほうれい線や額のしわといったお悩みをピンポイントで改善することができるので、加齢による変化にお悩みの方におすすめです。

表参道スキンクリニックでは、品質にこだわった10種類の非動物性製剤を使用してヒアルロン酸注射を行っています。アフターケアの体制も整っているため、万が一術後の状態で気になることがあれば、相談することも可能です。施術内容についてさらに詳しく知りたい方や、コラーゲン注射との違いをもっと知りたいという方は、ぜひ一度当院のカウンセリングへお越しください。

▼表参道スキンクリニック ヒアルロン酸注射 詳細ページはこちら

本ページの監修医師

渋谷 友香医師

経歴

所属学会

日本形成外科学会

プロフィールを見る

お問い合わせ

Inquiry

電話予約・お問い合わせはこちらから

当ページは医療広告ガイドラインを遵守し、医師監修のもと掲載しています。

表参道スキンクリニックは、2018年6月に厚生労働省により改正・施行された「医療広告ガイドライン」に従い、ホームページの症例写真(術前又は術後の写真)に必要とされる治療内容、費用、主なリスクや副作用等を記載し、体験談については全て削除いたしました。患者様にはご迷惑、ご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
当表参道スキンクリニックでは引き続き医療広告ガイドラインに沿ったホームページの運用をおこなってまいります。

医療広告ガイドラインの取り組みについて