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ボトックス注射の効果とは|メリットや持続期間までまとめて解説

公開日:2022/09/02   更新日:2025/10/10

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ボトックス注射は、表情じわやエラ張りといったさまざまな悩みに効果が期待できる美容施術です。ダウンタイムもほとんど必要なく、比較的トライしやすいプチ整形としても有名ですが、効果を維持するためには継続的に施術を受ける必要があります。

本記事ではボトックス注射について、施術の概要や期待できる効果の種類をおさらいした上で、ボトックス注射を選ぶメリットから、効果の持続性、維持するためにはどうすれば良いのかまでを解説します。ぜひ最後まで読んで、施術を選ぶ際の参考にしてみてください。

ボトックス注射はどんな施術?

ボトックス注射は複数の美容効果を得られる医療施術です。

極細の針で「ボツリヌストキシン」という製剤を注射することで、神経の末端から出る信号「アセチルコリン」を阻害し、筋肉の収縮を抑制します。その結果筋肉の過剰な働きによってできるしわの改善効果や、動かないことで筋肉そのものが痩せ、サイズダウンする効果などが期待できます。

ボトックス注射で使用するボツリヌストキシン製剤は、世界中のメーカーから製造販売されており、さまざまな種類があります。中でもアメリカのアラガン社が製造販売している「BOTOX VISTA(ボトックス・ビスタ)®」は、厚生労働省が認可している唯一の製剤です。

ボトックス注射に期待できる効果

ボトックス注射に期待できる効果は以下の6つです。

・表情じわの改善効果
・小顔効果
・脚痩せ効果
・多汗症の改善効果
・肩こり・頭痛の改善効果
・ガミースマイルの改善効果

それぞれ詳しく解説します。

1.表情じわの改善効果

ボトックス注射は表情筋の動きを抑えることが可能です。そのため表情を変えた際などにできるしわの改善効果が期待できます。常時現れている無表情の状態でも存在するしわを改善することはできませんが、表情筋の動きを止めることで目立たなくなるしわなら、気になる箇所へ注射を打つだけで、ピンポイントで改善が期待できるでしょう。

具体的には、以下のようなしわが気になっている方がボトックス注射を打つと、満足のいく結果を得られるはずです。

・額の横じわ
・眉間のしわ
・目尻のしわ
・唇の上のしわ
・顎のしわ

例えば額の横じわの場合、眉を上に引き上げる役割を持つ前頭筋(ぜんとうきん)の動きを抑制することで、眉を上げづらくし、皮膚にしわが寄らないようにできます。眉間のしわなら、眉を寄せる皺眉筋(すうびきん)の動きを抑え、怒ったようにも見える眉と眉の間のしわを目立たなくすることが可能です。

2.小顔効果

ボトックス注射では小顔効果も期待できます。小顔へのアプローチは、以下の4つのパターンがあります。

・フェイスラインの改善
・顎先の補正
・エラ張りの改善
・たるみの改善

それぞれどのようなメカニズムなのか、詳しく見ていきましょう。

2-1.フェイスラインの改善

筋肉が通常よりも発達して下膨れ状態になると、フェイスラインにもたつきが生じます。口を大きく横に広げた際に、頬周りのシルエットも横に広がるようであれば、筋肉が発達していると言えるでしょう。

筋肉の発達が見られる場合は、頬の筋肉にボツリヌストキシン製剤を注入することで動きを抑制し、組織を痩せさせます。これによりシャープなフェイスラインを得ることが期待できます。

2-2.顎先の補正

顎先は筋肉が多いパーツです。よく知られているオトガイ筋の他、口角下制筋(こうかくかせいきん)や下唇下制筋(かしんかせいきん)などがあります。ボトックス注射でこれらの筋肉を痩せさせることで、顎先がシャープになり、顎のラインが美しくなる効果が期待できます。

口角下制筋へのボトックス注射は、口角が自然に上がるように打つこともできます。

2-3.エラ張りの改善

顎を動かす咬筋(こうきん)が過剰に発達していると、輪郭が四角形になり、エラが張っているように見えます。

ボトックス注射で咬筋の動きを抑制すると、筋肉が痩せてボリュームダウンさせることが可能に。これによりエラが目立たなくなる効果が得られるでしょう。

2-4.たるみの改善

ボツリヌストキシン製剤を皮膚の浅い層に注入すると、筋肉の表面繊維のみの働きを抑制することができ、肌にハリを持たせる効果が得られます。顎から首にかけてのたるみやほうれい線まわりのたるみにボトックス注射を浅く打つことで、気になる部分の引き締め効果が期待できるでしょう。

なお同じメカニズムを利用して、目の下のたるみ改善にもアプローチが可能です。一方でボツリヌストキシンの性質上、加齢などにより皮膚が伸びたり余ったりしてしまっている状態のたるみは、ボトックス注射では改善することができません。

3.部分痩せ効果

先述の通りボツリヌストキシンによって働きを抑制された筋肉は、動かないことで徐々に痩せてボリュームダウンしていきます。これにより、一部のパーツのみをサイズダウンさせることも可能です。

3-1.脚痩せ効果

ボトックス注射は顔だけでなく、体にも打つことができます。筋肉の発達によって太くなっている太ももやふくらはぎにボツリヌストキシン製剤を注入すると、付きすぎた脚の筋肉が痩せて細くなり、すっきりとした見た目になるでしょう。特に過去にスポーツに打ち込んでいた方や、ヒールを履く習慣のある方などは、脚の筋肉が発達しやすい傾向にあるため、ボトックス注射による脚痩せ効果をしっかりと実感できるはずです。

3-2.三角眉の改善

三角眉とはその名の通り、眉が三角形に見える状態です。カミソリなどで眉毛を整えてもきれいにならない場合は、毛の生え方ではなく、発達した筋肉が原因で三角の印象が強くなっている可能性が高いでしょう。

眉周辺の皮膚に加齢などによるたるみが生じている場合、目を開く際に、眉の位置にある眉丘筋(びきゅうきん)に力が入りやすくなります。ボトックス注射を眉丘筋に打つことで
過剰に力が入るのが抑えられ、筋肉が痩せて眉山部分の盛り上がりが目立たなくなる効果が期待できます。

4.多汗症の改善効果

多汗症の改善にボトックス注射を用いることもできます。

ボツリヌストキシンは、汗の分泌を指示する神経伝達物質を阻害します。そのためエクリン腺という汗腺がたくさんある箇所にボトックス注射を打つと、成分が効いている一定の期間、分泌される汗の量が減少します。わきの下や顔、手のひらなどにボトックス注射を打つことで、多汗症の改善効果が期待できるでしょう。

5.肩こり・頭痛の改善効果

首から肩にかけての筋肉が緊張し続けると肩こりになり、痛みや倦怠感が生じます。同じ姿勢を取り続けるデスクワークや、長時間のスマートフォンの使用で、慢性的な肩こりに悩んでいるという方も多いでしょう。食いしばりや歯ぎしりの癖も、エラ部分の咬筋に力が入り、首や肩の筋肉の緊張の原因となりやすいです。

肩こりを改善したい場合は、ボトックス注射を首の付け根や背中に打つことで、筋肉の緊張をほぐせます。また肩こりにつながる食いしばりや歯ぎしりの癖は、エラ部分の咬筋にボトックス注射を打つことで、無意識に行ってしまわないようにすることが可能です。

肩こりは長期間続くと頭痛を誘発することもあるので、ボトックス注射で肩こりを改善すると、結果的に頭痛の改善や予防にもつながります。

ガミースマイルの改善効果

ガミースマイルとは笑った際に上の歯ぐきが多く見える状態のことです。ガミースマイルになる原因にはさまざまなものがありますが、その中の一つに、上唇を上げる筋肉の発達が挙げられます。上唇をひき上げる役割を持つ、上唇挙筋(じょうしんきょきん)や上唇鼻翼挙筋(じょうしんびよくきょきん)が発達している方は、ボトックス注射で笑った際の歯ぐきの露出面積を減らせるでしょう。

なお、歯や骨格の大きさが主な原因のガミースマイルは、ボトックス注射では改善効果を得られない可能性が高いです。その場合は、他の施術を検討する必要があります。

ボトックス注射

ボトックス注射を受けるメリット

ボトックス注射を受けるメリットは以下の3つです。

・注射のみでお悩み改善できる
・短期間で効果が得やすい
・ダウンタイムが短い

それぞれ詳しく解説します。

1.注射のみでお悩み改善できる

繰り返しになりますが、ボトックス注射はメスを使用せず、注射を打つだけの施術です。切開手術を伴う大がかりな美容医療ではないため、手術跡や傷が残ったり、後遺症が何年も残ったりするリスクはほとんどありません。低リスクながらセルフケアでは改善が難しいお悩みにアプローチできるので、顔や体に手を加えることに抵抗意識がある方でも、比較的気軽に受けられるのではないでしょうか。

施術の痛みも過剰に心配する必要はありません。一般的な予防接種や採血に使用する針が直径0.4〜0.7mm程度なのに対し、ボトックス注射の針は直径0.2〜0.3mm程度と極細です。注射による痛みは注射針の太さによって左右されます。そのため細い針を使用するボトックス注射は、一般的な注射と比べて痛みが少ない傾向にあります。予防接種などの痛みが問題ない方であれば、ボトックス注射の施術時の痛みについては、心配不要と言えるでしょう。

短期間で効果を得やすい

美容を目的とした施術は、効果を実感できるまでに時間がかかるものも多いです。施術内容によっては、一度受けただけでは目に見える変化は起こらず、繰り返すことで徐々にお悩みを改善していくのが前提の場合もあります。そのためたとえ「来週のデートまでにきれいになりたい」といった事情があっても、施術内容や受けるタイミングによっては、希望日までに効果が表れない可能性があります。

ボトックス注射は施術から数日で効果を感じられ、1週間程度でピークに達します。パーツのボリュームダウンが目的の場合は、筋肉が萎縮するまでの期間はおよそ2〜3週間です。当然個人差はありますが、美容施術の中では比較的早く、大きな効果を得やすい施術と言えます。

ダウンタイムが短い

ボトックス注射のダウンタイムはほとんどありません。術後すぐにメイクをして帰ることができ、行動の制限も特にないので、普段と変わらない生活を続けられます。仕事を休んだり、予定を入れるのを我慢したりする必要は、原則ないと言えるでしょう。

一般的な注射全てに言える軽微な副作用として、人によっては内出血や腫れが現れる可能性はあります。またあってはならないことですが、明らかなミスや不適切な施術をしてしまった場合は、トラブルが生じるかもしれません。

ボトックス注射の副作用についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。

▼ボトックス注射の副作用8選│失敗しないためのクリニック選びはどうすれば良い?

ボトックス注射の効果の持続期間

ボトックス注射の効果は半永久的に持続する訳ではなく、目安として施術から3カ月〜半年ほど経つと徐々に減少していきます。当然ですが効果の表れ方や持続期間には個人差があるため、一概には言えません。

また施術内容や使用する製剤によっても持続期間が変わってきます。筋肉を萎縮させた場合は、筋肉が発達する原因となる癖や習慣を避けることができれば、ある程度効果を持続させることが可能です。

事前のカウンセリングの段階で、希望する施術による効果の持続期間について、クリニックが想定している内容を確認しておくことをおすすめします。

ボトックス注射の効果を維持する方法

ボトックス注射の効果を途切れさせたくない方は、適切な頻度で、定期的に施術を繰り返すと良いでしょう。2回目、3回目と繰り返すと、該当部位の筋肉を使わない状態に体が慣れ、徐々に効果が長持ちするようになる傾向にあります。どの程度の頻度でボトックス注射を行うべきかは、施術内容によって異なるため、必ず医師に相談してください。

なおボトックス注射の効果の持続期間を保つためにも、適切な頻度を守ることは重要です。医師の指示を無視して頻繁にボトックス注射を繰り返すと、過剰な効果が表れてしまうばかりか、ボツリヌストキシンに対する抗体ができて効きづらくなってしまいます。抗体の生成はまれなケースではありますが、効果を維持できなくなってしまうため、指示された期間は必ず空けるようにしましょう。

まとめ

ボトックス注射は、セルフケアでは難しいような美容効果を得られる、比較的挑戦しやすい施術です。術中の痛みが少なく、ダウンタイムも短いため、痛みに敏感な方や外科的施術に不安を抱いている方にとっても、施術を受けるハードルは高くないと言えるでしょう。

ボトックス注射をするか検討中という方は、表参道スキンクリニックのカウンセリングを受けてみてください。専門医の教育を受けたスタッフが、お一人お一人の希望する効果に対して、適切な施術内容をご提案します。また当院のボトックス注射は、本記事でもご紹介したボトックス・ビスタ®を使用しています。メールや電話でご相談いただくことも可能なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

▼表参道スキンクリニック ボトックス注射 詳細ページはこちら

本ページの監修医師

江原 真貴子医師

経歴

所属学会

日本美容外科学会(JSAPS)

日本形成外科学会

日本美容皮膚科学会

称号・資格

日本形成外科学会認定専門医

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