毛孔性角化症(チキンスキン)ってどんな状態?原因や治療方法を解説
公開日:2024/09/28 更新日:2024/10/15
洗顔しても肌のざらつきが落ちない、肌に小さなぶつぶつとした盛り上がりがあるというお悩みを持つ方は、「毛孔性角化症(もうこうせいかくかしょう)」と呼ばれる皮ふ疾患かもしれません。毛孔性角化症の特徴や原因、美容医療による治療方法について解説します。
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毛孔性角化症とは
毛孔性角化症は毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)とも呼ばれる皮ふ疾患で、毛穴に溜まった角質が毛穴をふさぎ、ぶつぶつとした発疹として表れてしまう状態を指します。鳥肌のような見た目から「チキンスキン」とも呼ばれています。
毛孔性角化症で表れる発疹は皮ふと同じ色もしくは赤みを帯びていて、乾燥をしているのが特徴です。
顔では皮脂分泌の多い鼻の横や額、アゴなどにできやすいという特徴があります。かゆみや痛みが出ることは稀ですが、ザラザラとした見た目から、ベースメイクがうまくいかなかったり、スキンケアをしても肌のザラつきが落ちなかったりと、肌トラブルとしてお悩みの方が多い疾患です。
毛孔性角化症の原因は?
毛孔性角化症の原因は遺伝性の要因のほか、以下のようなものが考えられます。
- メイク落としや洗顔が不十分
- 過度な洗顔により肌のバリア機能が失われている
- 乾燥肌
- ホルモンバランスの乱れ
- ストレス
毛孔性角化症は、なんらかの理由で肌のターンオーバーが乱れ、古い角質が剝がれず毛穴に詰まってしまうことで起こります。毛孔性角化症を放置しているとニキビや毛嚢炎などの肌トラブルを起こす原因になってしまう可能性もありますので、気になったら早めに治療を検討しましょう。
毛孔性角化症の治療方法は?
毛孔性角化症の治療には、毛穴の角化を抑制するビタミンA誘導体(トレチノインなど)などの外用薬を使ったものや、ピーリング治療などがあります。
トレチノイン外用薬を使った治療
トレチノインには、肌のターンオーバーを促す効果が期待できます。トレチノイン外用薬の塗布によって角質を柔らかくし、やさしく角質を落とすことで毛孔性角化症の改善を目指していく治療方法です。
ピーリングによる毛孔性角化症治療
美容クリニックの場合、ピーリングによる毛孔性角化症治療を行っているクリニックもあります。
ピーリング治療によって古い角質や毛穴の汚れを除去し、ターンオーバーの正常化を目指します。
ピーリングというと、グリコール酸やサリチル酸といった酸を皮ふに塗布することで剥離(ピール)を行うイメージが強いかもしれませんが、近年では第4世代低刺激ピーリングと呼ばれる「ララピール」など、剥離を伴わないピーリング治療も登場しています。
剥離によるダウンタイムは避けたいという方も、選択しやすいピーリング治療です。表参道スキンクリニックではララピールをはじめ、さまざまなピーリング剤を導入していますので、毛孔性角化症による肌のザラつきが気になるという方はぜひ一度カウンセリングにお越しください。
毛孔性角化症を予防するには?
毛孔性角化症はターンオーバーが乱れた肌や乾燥している肌にできやすいという特徴があります。肌のターンオーバーが乱れてしまわないよう、規則正しい生活を心がけ、スキンケアでは保湿を心がけるのが毛孔性角化症の予防につながります。
また、ザラつきが気になるからといって無理にこすり取ろうとするのはNG。色素沈着の原因になってしまうことがあります。
毛孔性角化症によるザラつきがなかなか改善しない方や、いち早く改善したいという方は、ぜひ美容クリニックでご相談ください。表参道スキンクリニックでは、お客様の肌の状態を診断し、適切な肌治療をご提案させていただきます。