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出産後はいつから美容医療を受けられる?安全なタイミングとおすすめのメニューを解説

公開日:2025/08/31   更新日:2025/09/17

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出産後、体型の変化や妊娠中にできてしまったシミ、くすみなどに悩む女性は少なくありません。「美容医療を受けたいけれど、出産後はいつから受けられるの?」「授乳中でも受けられる美容医療はある?」と迷う方も多いのではないでしょうか。本記事では、美容医療を再開できるタイミングや、産後におすすめの美容医療メニューについて解説します。

産後の肌や体型に起こる変化

出産後は、妊娠中にピークを迎えていたエストロゲンの急激な減少により、肌のバリア機能が低下し、乾燥やかゆみ、ハリ感の減少、吹き出物などさまざまな肌トラブルに悩まされる方が少なくありません。さらに産後は育児による睡眠不足や不規則な生活、生活が一変したことによるストレスなども影響します。

また、妊娠中に赤ちゃんを守るために蓄えられた脂肪は、産後は母乳育児に備えて貯蔵されるため落ちにくく、ダイエットなどで減量しようにも代謝も低下しているため、なかなか落としにくいという特徴があります。

肌も体型も自然と回復する部分もありますが、美容医療によって回復のサポートにつながるケースもあるため適切に採り入れるのがおすすめです。

 

美容医療を始めるのに適切な時期は?

産後に美容医療を受ける場合、一般的な目安は最低でも産後3ヵ月後以降とされます。ただし受けられる施術には限りがあり、レーザー治療などの治療は産後半年以降に、母乳への移行が懸念されるボトックス注射やヒアルロン酸注入、全身麻酔を伴う美容整形などは授乳が完全に終了してから検討するのが安全です。授乳中は受けられない施術や、内服薬や外用薬の使用が推奨されない場合もあるため、しっかりと肌治療を行いたい場合は、産後半年~1年経過かつ授乳終了してからスタートするのがおすすめです。

 

産後におすすめの美容医療メニュー

以下は、産後の肌治療や体型戻しにおすすめの美容医療メニューです。

ピーリング治療

古い角質を除去し、ニキビや毛穴詰まりを解消する効果がある治療です。ただし産後の肌には刺激になってしまうことがあるため、ララピールなどの刺激が少ないピーリング剤を選ぶ必要があります。


美容点滴


高濃度ビタミンC点滴や疲労回復点滴(ビタミンB1)など、産後の疲労回復や栄養補給にも役立つものがあります。一方でプラセンタ注射や白玉注射(グルタチオン)などは授乳中に使用できません。

肌育注射

プルリアルデンシファイやリジュラン注射など、肌育注射も産後の肌回復におすすめです。ただし、母乳への安全性が確認されていないため授乳が終了してからスタートしましょう。


エムスカルプト


寝ているだけで筋肉を鍛えることができる医療用痩身マシンです。出産により弱った腹直筋を鍛えることができるので、産後にゆるんだ腹部を改善させる効果が期待できます。

豊胸術


産後は乳腺の発達から皮ふが伸びているため、豊胸術を受けたい方はボリュームアップを図りやすいというメリットがあります。豊胸術では乳腺や乳管を直接傷つけないため、授乳機能への影響は少ないとされていますが、産後に豊胸術を受ける場合は断乳後半年以降が目安となります。

健やかな育児に美容医療の活用を


産後の美容医療は肌悩みや体型の悩みを改善させるだけではなく、育児に奔走する女性の気持ちをリフレッシュさせるための自己投資でもあります。美容医療を適切に採り入れ、自分らしい美しさを取り戻しましょう。

本ページの監修医師

江原 真貴子医師

経歴

所属学会

日本美容外科学会(JSAPS)

日本形成外科学会

日本美容皮膚科学会

称号・資格

日本形成外科学会認定専門医

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