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出産後はいつから美容医療を受けられる?安全なタイミングとおすすめのメニューを解説

出産後、体型の変化や妊娠中にできたシミ・くすみなどに悩む女性は少なくありません。
「美容医療を受けたいけれど、出産後はいつから受けられるの?」「授乳中でも受けられる美容医療はある?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、美容医療を再開できる時期や、産後におすすめの美容医療メニューについて解説します。
Contents
産後の肌や体型に起こる変化
出産後は、妊娠中にピークを迎えていたエストロゲンの急激な減少により、肌のバリア機能が低下します。
その結果、乾燥・かゆみ・ハリ感の減少・吹き出物など、さまざまな肌トラブルが起こりやすくなります。
さらに、育児による睡眠不足や不規則な生活、ストレスも肌や体調に影響します。
また、妊娠中に赤ちゃんを守るために蓄えられた脂肪は、産後も母乳育児に備えて貯蔵されやすく、落ちにくい傾向にあります。
さらに代謝の低下により、思うように体重が減らないという方も少なくありません。
肌や体型は自然に回復する部分もありますが、美容医療を適切に取り入れることで、回復をサポートすることも可能です。
美容医療を始めるのに適切な時期は?
産後に美容医療を受ける場合、一般的な目安は産後3ヵ月以降とされています。
ただし、受けられる施術には制限があり、レーザー治療などは産後半年以降、
ボトックス注射やヒアルロン酸注入、全身麻酔を伴う美容整形は、授乳が完全に終了してから検討するのが安全です。
授乳中は受けられない施術もあり、内服薬・外用薬の使用が推奨されない場合もあります。
しっかりと肌治療を行いたい方は、産後半年〜1年経過かつ授乳終了後にスタートするのがおすすめです。
産後におすすめの美容医療メニュー
以下は、産後の肌回復や体型ケアにおすすめの美容医療メニューです。
ピーリング治療
ピーリング治療は、古い角質を除去してニキビ・毛穴詰まりを改善する施術です。
ただし、産後の肌はデリケートなため、刺激の少ない薬剤を選ぶことが重要です。
表参道スキンクリニックでは、ララピールなどの肌にやさしいピーリング剤を使用しています。
美容点滴
美容点滴は、体の内側から栄養補給や疲労回復を促す治療です。
産後の疲れや肌のくすみに効果的な高濃度ビタミンC点滴や疲労回復点滴(ビタミンB1)などがあります。
一方で、プラセンタ注射や白玉注射(グルタチオン)は授乳中には使用できません。
肌育注射
プルリアルデンシファイやリジュラン注射などの肌育注射は、産後のハリ不足や乾燥に効果的です。
ただし、母乳への安全性が確認されていないため、授乳終了後に始めましょう。
エムスカルプト
エムスカルプトは、寝たまま筋肉を鍛えられる医療用痩身マシンです。
出産で弱った腹直筋を鍛え、産後のゆるんだお腹を引き締める効果が期待できます。
無理な運動ができない時期にも適した施術です。
豊胸術
豊胸術は、乳腺や乳管を直接傷つけずにバストボリュームを回復させる施術です。
産後は皮ふが伸びている状態のため、理想のバストラインを形成しやすいというメリットがあります。
ただし、断乳後半年以降を目安に行うのが安全です。
健やかな育児に美容医療の活用を
産後の美容医療は、肌悩みや体型の改善だけでなく、育児を頑張る女性の心を整える自己投資でもあります。
適切なタイミングで美容医療を取り入れ、自分らしい美しさと前向きな気持ちを取り戻しましょう。
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本ページの監修医師
江原 真貴子医師
経歴
- 所属学会
-
日本美容外科学会(JSAPS)
日本形成外科学会
日本美容皮膚科学会
- 称号・資格
-
日本形成外科学会認定専門医
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