Column

オステオポールのトラブルやリスクについて【除去・修正方法も含めて解説】

公開日:2023/07/27   更新日:2025/10/10

オステオポールのトラブルやリスクについて【除去・修正方法も含めて解説】の画像

鼻先にメッシュ状の3Dボールを入れて鼻を高くするオステオポールは、安全性が高く、見栄えが良いと言われ、時間に対し売り上げも良かったため話題となり、多くの方に広まりました。しかし、術後トラブルが増え問題となりました。

正しい使い方をすれば良いという説もありますが、現在一般的にズレが生じることや、皮膚に負担だけでなく、軟骨にダメージを与えかねないため危険とされています

トラブルの種類や程度によっては、オステオポールの除去に加えて軟骨を再建する修正手術が必要となり、高い鼻の整形技術が求められます。現在、オステオポールが入っている方などにリスクを理解いただき、早期に抜去、修正手術を受けて頂く参考になればと思います。

オステオポールとは?

オステオポールとはメッシュ状の3Dボールで、鼻先に挿入すると鼻の組織がメッシュの内側に入り込んで自分の組織に置き換わると言われています。その結果として鼻の形状を変化させる施術です。

しかし、実際に除去を行ってみると鼻の組織がオステオポールのメッシュの内側に入り込んでも置き換わっていない等、トラブルに発展してしまっている事例があります。

オステオポールで起こり得るトラブル

オステオポールは、安全性に優れた素材で、素材自体は承認を得ているものの、次のようなトラブルが起きる可能性があります。

感染症

鼻先はとてもデリケートな部位で、皮膚の血流も比較的悪く、皮膚常在菌や嫌気性菌等の細菌、ウイルス、真菌にさらされています。皮膚が壊死すると、外敵が体内に侵入するのを防ぐバリア機能が損なわれるため、感染リスクが大幅に上がってしまいます。

皮膚の血流障害

鼻先の高さや方向を調整するため、ある程度の硬さとサイズがある物を挿入する必要があります。そこにオステオポールを挿入すると、皮膚が圧迫されることで血流が悪くなり、皮膚が白く見えたり痛みや違和感が生じたりする場合があります。

さらに放置すると、血流が障害されたところの皮膚が壊死します。その場合、皮膚は紫から黒色へと変色し、壊死に伴う激しい痛みが生じる上、感染のリスクが高まります。

皮膚への過負担

オステオポールを挿入後、ズレが生じることで変にオステオポールが突出し、その部分の鼻の皮膚に大きな負担をかける恐れがあります

鼻の形状が意図しない形に変わる

オステオポールが中で動いてしまうことで鼻の形が変わります。施術後は理想的な形でも、その後見た目の変化や違和感が生じるケースがあります。

鼻が曲がって見える

術者の技量の問題で、鼻の中で固定をされていないため術後ずれてきて鼻が曲がって見えることがあります。

修正の難易度が高くなる

外見は綺麗に見えても中では、鼻翼軟骨を押し潰されているケースもあります。また放置する事で鼻の穴側からオステオポールが透けてしまうことや突出するリスクもあります。軟骨が潰れてしまっていると、修正時の難易度が上がってしまうことがあります。

オステオポールでトラブルが発生する原因

オステオポールは数年経過しても鼻先に残っている可能性が高く、鼻に挿入後一見してトラブルがないように見える場合にも土台の鼻翼軟骨を押し潰し、更には皮膚に無理な負担をかけている可能性があります。

オステオポールは手軽に処置ができ、一時的な見栄えがいいため未熟なドクターが安易に手術をすることも多く、トラブルが多い原因の一つです。

オステオポールの除去方法

オステオポールを単純に除去すると周辺組織と癒着している可能性が高く、丁寧に剥離して取り除きます。単純に取り除くイメージではなく組織ごと取ることが多く、元より低い鼻となってしまい他の手術を併用し修正手術になる場合があります。

オステオポール除去の後に、必要に応じ同時に行う場合がある手術

オステオポール除去の際、癒着による組織ごと除去してしまうことも多く、その修正のために同時に次の手術を行う場合があります。

鼻尖形成術

オステオポールを除去すると、オステオポールを挿入する前の状態かそれ以上にトラブルが起きて鼻の形が崩れる場合があります。鼻尖形成術で鼻先の形や方向を調整することで、オステオポールがなくても美しい鼻を作ることができます。また、オステオポールより皮膚への負担が少ないため、自然な仕上がりになることもメリットです

耳介軟骨移植

オステオポールを除去する際に、耳介軟骨移植を行うことで、自然で美しい見た目の鼻に近づけます。移植する軟骨はご自身のものですので、拒否反応アレルギー反応などが起きる心配はなく安心して手術を受けることができます。自然な仕上がりで傷跡も目立たないため、鼻の整形をしたことを周りの人に気づかれにくいメリットもあります。

オステオポール除去のリスク

オステオポールは、手術での除去が必要のため以下のようなリスクがあります。

・手術のため、傷口から感染する場合があります。
・組織に癒着していることが多く組織ごと取ることを強いられ元より鼻が低くなることがあります。

オステオポール除去の副作用

オステオポールは、手術での除去が必要のため以下のような副作用があります。

むくみ熱感など起こる可能性があります。
腫れ内出血は、1~2週間で自然に治まります。

個人差はありますが、一定時間経過しても症状が収まらない場合は医師にご相談ください

【まとめ】オステオポールは実績のある医師にご相談ください

鼻の美容整形の中には、オステオポールのように鼻先に無理やり固い異物を挿入して鼻の形や方向を整える手術があります。安全性が高い素材であっても、挿入物や挿入方法によっては様々なトラブルが起きる可能性があるため、少しでも異変が起きたら早めに医師に相談しましょう

オステオポール修正では、鼻の形を整えるための整形の手術を同時に行う場合もあります。現在、オステオポールを挿入している方で不安な方や、違和感がある場合は一度カウンセリングにお越しください。当院では実績豊富な医師が施術を担当させていただきます。

この記事に関連するタグ

本ページの監修医師

田中 克弥医師

経歴

所属学会

日本美容外科学会(JSAPS)

日本形成外科学会

日本頭蓋顎顔面外科学会

日本創傷外科学会

日本創傷治癒学会

日本熱傷学会

日本手の外科学会

称号・資格

医学博士

日本形成外科学会認定専門医

ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医

Inquiry

お問い合わせ

電話予約・お問い合わせはこちらから

诊所微信
扫描下面的二维码, 关注我们的微信账号并直接联系我们。

QR画像

Clinic WhatsApp Scan the QR code below to follow our WhatsApp account and contact us directly

QR画像