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妊活中にボトックスはNG!投与してから妊活スタートまでにどのぐらいの期間が必要?

公開日:2023/10/21   更新日:2024/04/10

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表情じわの改善や食いしばり癖のある人の小顔効果、肩こりの改善、制汗作用など、さまざまな効果が期待できると人気のボトックス
全国の美容クリニックで行われているボトックス治療ですが、妊活をしている人や、妊娠の可能性がある人への投与は推奨されていません。
ボトックスと妊娠の関係について解説します。

妊活中の人がボトックス注射を避けるべき理由

ボトックスをラットに投与した場合、1キログラムあたり4単位のボトックス投与で胎児の体重減少や骨化数の減少といった影響があったという研究報告があります。さらにウサギに投与した場合は、流産や胎児奇形といった影響がみられています。
もちろんヒトを対象とした実験は倫理的な面から行われていませんが、ボトックスがヒトの精子や卵子に影響をおよぼす可能性は否定できていません。
そのため、これから妊娠を考えている人や、妊娠の可能性がある人へのボトックス投与は推奨されていないのが一般的です。

ボトックス投与後から妊活までにあけるべき期間は?

クリニックによって方針は異なりますが、表参道スキンクリニックでは、女性の場合、ボトックス治療を受けてから3回の月経を見送ってから妊活をおこなうことを推奨しています。
また、男性の場合であっても妊活中のボトックス治療は禁忌となるので注意が必要です。表参道スキンクリニックでは、精子への影響を考慮し、ボトックス治療後は3ヵ月程度避妊をおこなうことを推奨しています。

妊娠中・授乳中のボトックス治療は避けるべき?

妊娠が成立した以降も、妊娠中と授乳中は胎児への影響を考慮し、ボトックス治療は避けましょう
表参道スキンクリニックでは、妊娠中・授乳中のボトックス治療は行っていません。

妊娠に気づかず投与してしまった場合は?

なかには妊娠に気づかず、ボトックス治療を受けてしまったという人もいるかもしれません。もしも妊娠中に誤ってボトックスを打ってしまった場合であっても、ボトックスの分子は大きく、胎盤を通過して胎児に届くことは考えにくいとされており、多くの方は影響なく安全に出産を迎えているのが実情です。
とはいえ、ヒトの妊娠や胎児に対し完全に影響をおよぼすリスクがないとは実証されていないため、妊娠の可能性がある人はボトックス治療を避けておきたいものです。もしも妊娠を考えている時期に美容医療による施術を希望される場合は、かならずカウンセリング時にお申し出ください

美容医療は妊活をはじめる前に

妊娠中はホルモンバランスが乱れやすく、肌も色素沈着を起こしやすい状態になっているため、医療レーザー治療など、ボトックス以外の美容医療メニューについても避けるのが推奨されているのが一般的です。
出産後、授乳期になると少しずつ受けられる美容医療も増えてきますが、産後のからだはとてもデリケートな状態ですので、どんな施術を受けるべきかは慎重に検討する必要があります。
美容医療は妊活を考え始めるまえに受けておくか、出産後に少しずつ再開していくのがおすすめです。

本ページの監修医師

江原 真貴子医師

経歴

所属学会

日本美容外科学会(JSAPS)

日本形成外科学会

日本美容皮膚科学会

称号・資格

日本形成外科学会認定専門医

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