シミのタイプで治療方法も変わる!シミの種類の見分け方とその特徴を解説
公開日:2024/10/26 更新日:2024/11/10
肌にどんよりとした影を落とすシミのお悩み。シミにはさまざまな種類があり、それぞれに適切な治療方法があります。同じようなシミに見えていても、間違った治療方法でアプローチすると、かえってシミを悪化させてしまうリスクもあるため、シミのタイプに合わせた治療方法を行うことが重要です。シミの種類の見分け方やその特徴について解説します。
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シミの種類と特徴
シミは以下の6種に分けられます。
老人性色素斑
一般的に“シミ”と呼ばれるのがこのタイプです。主に紫外線による肌ダメージが原因で増加したメラニンが、うまく肌に排出されないと老人性色素斑というシミになって肌にあらわれます。
老人性色素斑には以下のような特徴があります。
- シミの大きさはさまざま
- 平らで盛り上がりがなく境界がはっきりしている
- 年齢とともに数が増え、色が濃くなるケースが多い
肝斑(かんぱん)
肝斑は頬の高いところを中心に、左右対称に生じるシミです。額や口周りに生じることもあります。肝斑の原因はわかっていないものの、女性ホルモンと深く関係があると考えられており、婦人科の病気や妊娠などをきっかけにホルモンバランスが乱れることで肝斑が悪化することがあります。
肝斑には以下のような特徴があります。
- 左右対称に生じるシミ
- もやもやとしていて境界がわかりにくい
- 紫外線や摩擦といった外的刺激やホルモンバランスの乱れによって悪化しやすい
そばかす(雀卵斑)
目の下や頬に点在する直径1mm~4mm程度の小さな丸いシミです。
顔以外にも、体や手に発生することもあります。遺伝的な要因でできることが多く、子どものころから出始め、多くの場合は大人になるにつれて薄くなっていきます。大人になってからもそばかすが残っている場合や、増えている、新しくそばかすができた場合などは、遺伝とは別の要因によって発症したそばかすの可能性があります。
そばかすには以下のような特徴があります。
- 左右の頬に小さなシミにが点在する
- 紫外線が強い季節には色が強くなる
- 老人性色素斑に比べると明るい褐色をしている
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
両頬の高い部分に小さなシミが集まってできるグレーや褐色がかったシミです。実際にはシミではなく、後天的にあらわれたアザの一種で、肌の浅い層にできるシミとは異なり、真皮層にもメラノサイトの増殖が見られます。
比較的若い20歳前後が発祥しやすく、日本や中国、韓国などのアジア系の女性が発症しやすい傾向があります。
ADMには以下のような特徴があります。
- 20歳前後で発症しやすい
- グレーや青みがかった色のシミができる
- 小さな斑点が集まったようなかたちでできる
- 両頬付近にできやすい
脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)
老人性いぼと呼ばれるシミの一種です。いぼのように突起しているものもあれば、平らなものもありますが、触れるとザラつきを感じるのが特徴です。顔以外にも体のあちこちにできるのが特徴で、年齢とともに増えたり、大きくなったりする傾向があります。老人性色素斑が進行すると脂漏性角化症になるケースもあります。
脂漏性角化症には以下のような特徴があります。
- 手で触るとわずかに盛り上がりやザラつきがある
- 直径数ミリ程度のものから3cm程度のものまで大きさはさまざま
- 紫外線や皮膚の老化が原因で起こる
色素沈着(くすみ)
火傷やニキビ、かぶれ、切り傷、虫刺されなど、さまざまな原因で炎症をおこした皮ふに跡が残り、残った跡がシミとなって残ったものは色素沈着として分類されます。
肌のターンオーバーにより自然に治癒することもありますが、長く肌に残っている色素沈着の自然治癒は難しく、取り除くためには治療が必要となります。
色素沈着には以下のような特徴があります。
- ニキビや火傷、虫刺されといった外傷が原因で肌に残ったシミ
- 自然治癒する場合がある
- 自然治癒せずに残った色素沈着を取り除くには治療が必要
シミの治療を適切に行うには、気になっているシミがどのタイプのシミに該当するのか、的確に判断することが大切です。
また、シミは複数のタイプが混在することも多々あるため、肝斑と老人性色素斑が混在したケースなどでは治療の順序も重要になります。シミを薄くするスキンケアなども販売されていますが、シミの種類がわからない、スキンケアでは改善しないシミは美容クリニックでの治療が最適です。
当院では、スキンクリニックとしてあらゆるシミに対応したシミ改善治療を行っています。シミにお悩みの方はぜひ一度カウンセリングにお越しください。