これって肝斑?それともシミ?肝斑の見分け方と美容医療による治療方法を解説
公開日:2024/09/21 更新日:2024/10/01
年齢とともに気になり始めるシミのお悩み。肌に広がった色素沈着が「シミなのか肝斑なのかわからない」という人に、シミと肝斑の見分け方や肝斑の治療方法、シミと肝斑が混在している場合の治療の優先順位などを解説します。
Contents
肝斑とシミの見分け方
シミは、紫外線の影響によってメラニンと呼ばれる色素が蓄積されることによって表れる色素斑を指す言葉です。加齢とともに濃く広がっていくため老人性色素斑と名付けられています。
肝斑は、ホルモンバランスの乱れや外部刺激、紫外線の影響などさまざまな影響で起こる色素斑を指す言葉です。一般的なシミよりも輪郭がぼやけているのが特徴で、両頬やあご、鼻の下などに左右対称かつ同じかたち、大きさで表れるという特徴があります。
左右対称に広がる薄茶色のシミは、もしかすると肝斑かもしれません。
肝斑の治療方法は?
肝斑の治療方法にはさまざまな種類があります。
光・レーザー治療
レーザートーニングやフォトフェイシャルなど、肌治療機器を使った肝斑治療方法です。
肝斑は一般的なシミとは違い、「メラニンを破壊するような強い刺激を与えてしまうとかえって悪化してしまう」という特徴があります。そのため、レーザートーニングなどをつかって肝斑治療を行う場合は、出力を細かく調整し、ごく弱い出力で慎重に治療を行っていきます。1回の効果は一般的なシミ取り治療よりもマイルドなので治療には回数が必要です。
ニードルRF
ポテンツァなどによるニードルRF治療には、メラノサイト周辺に熱エネルギーを照射することで肝斑の原因となるメラニンの生成を抑制し、肝斑を予防する効果が期待できます。他の治療で肝斑を治療したあと、再発を防ぐための治療として人気があります。
内服・外用薬
肝斑治療では、内服・外用薬になる治療も一般的です。
飲み薬としてトラネキサム酸やL-システイン、塗り薬としてハイドロキノンやトレチノイン、ビタミンC配合クリームなどを用いて治療を行います。トラネキサム酸の内服薬の場合、1ヵ月ほど継続することで徐々に効果が表れはじめます。まずは内服と外用薬から治療をスタートし、効果がなかなか実感できない場合は他の治療をプラスしながら服薬を続けていきます。
ピーリング治療
ピーリング治療は、ピーリングによって皮ふのターンオーバーを促進することで肌の浅い層の色素沈着を外に排出し、肝斑やくすみを改善する治療です。表参道スキンクリニックでは、肝斑治療に特化したピーリング治療として「リバースピール」を導入しています。
リバースピールでは、効果の異なる3種のピーリング剤を用いることで肌の深層から浅層にかけてメラニンの排出を効率的に促し、肌への負担を最小限に抑えながら肝斑を改善していきます。
シミと肝斑が混在している場合の治療方法は?
肝斑は30代~40代ごろから表れはじめる色素斑ですので、シミと肝斑が混在することは少なくありません。
シミと肝斑の両方を治療したい場合、先に肝斑の治療を完了してからシミ治療を行うのが一般的です。
肝斑は強い刺激によって悪化するおそれがあるため、強いレーザーや光によるシミ治療が肝斑の悪化につながってしまう可能性があります。肝斑もシミも気になる……という場合は、まず肝斑の治療をすすめてからシミを除去しましょう。
肝斑かシミか迷ったら美容クリニックへ
肝斑は皮膚科での診療が可能ですが、美容目的の場合は保険適用外となるため、より治療の選択肢が多い美容クリニックでの治療も検討するのがおすすめです。
表参道スキンクリニックでは、内服・外用薬の処方はもちろん、レーザーや光治療、ピーリング治療など、患者様の希望や肌の状態にあわせたさまざまな治療方法をご提案しています。肝斑が気になるという方はぜひ一度カウンセリングにお越しください。