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話題の医療ダイエット「マンジャロ」の効果と注意点

短期で痩せたい、しっかりと減量効果を実感できるダイエットをしたい方に人気の「マンジャロ」。SNSでダイエット情報を集めている方であれば必ず目にしたことがあるといっても過言でないほど話題の「マンジャロ」ですが、どのような治療かご存じでしょうか。マンジャロによる医療ダイエットを検討するその前に知っておきたい、マンジャロの効果や注意点、リスクについて解説します。
Contents
マンジャロとは
マンジャロは、「GIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)」と「GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)」の2種の消化管ホルモン受容体に作用する世界初のGIP/GLP-1受容体作動薬です。効率的に血糖値をコントロールできることから、2型糖尿病の治療薬として承認されています。また、高い食欲抑制効果や満腹感を持続させる効果があることから、海外ではZepboundという薬剤名で、肥満症治療薬としても承認されている薬です。日本では肥満治療目的での処方は適応外使用ですが、一部の美容クリニックでは医療ダイエットの治療法として処方を受けることができます。
マンジャロの効果
マンジャロの強みはGIPとGLP-1の両方に作用するため、食後のインスリン分泌を促進しながら食欲を抑制、さらには脂質代謝を改善させる効果が期待できます。
GLP-1受容体作動薬というと、マンジャロ同様皮下注射で注入する「オゼンピック」や「ビクトーザ」、経口摂取する飲み薬タイプの「リベルサス」などがありますが、体重減少効果はマンジャロがやや強い傾向にあります。
マンジャロの使用方法
マンジャロは週に一度、自己注射によって決められた量を投与します。注射は腹部、太もも、二の腕などのパーツに打ちますが、とても細い針で打つため通常の注射のような痛みはありません。注射は、接種部位を清潔に消毒し、ロックを解除した注射器具を皮ふに押し当て、注入ボタンを押しあて、カチッとした音が二度鳴ったらそのまま10秒ほど待って注射完了です。
マンジャロのリスク・注意点
週に1回の自己注射だけで大幅な体重減少効果が期待できるマンジャロは、これまでダイエットに頭を悩ませていた方の救世主のような薬のように思えるかもしれません。ですが効果が高い分、副作用についても強くあらわれると感じる方が少なくありません。マンジャロの副作用には次のようなものがあります。
・吐き気や胃のむかつき
・食欲不振
・膨満感、腹痛
・胸やけ
マンジャロは胃の内容物の排出を遅らせる効果があるため、満腹感が続く一方で胃もたれや吐き気があらわれやすい傾向にあります。
また、頻度は低いものの急性膵炎や胆石、胆嚢炎、低血糖症などといった重篤な副作用があらわれるリスクもあります。
マンジャロを安全に使うならクリニックで処方を
近年では、オンライン診療のみで薬を処方するオンラインクリニックも増えていますが、マンジャロのような副作用があらわれやすい薬剤は対面で診察を受けられるクリニックの利用をおすすめします。また、マンジャロによって減量をしても、中止したあとは食欲が戻るため思うように体重が減らなくなったり、リバウンドするケースが少なくありません。一時的に体重を減らしたいという方には高い効果が見込めるマンジャロですが、美しいボディラインをキープする目的であれば、他の医療ダイエットも合わせて検討するのがおすすめです。
表参道スキンクリニックでは、マンジャロの処方はもちろん、美しいボディラインをつくるさまざまな医療ダイエットメニューを取りそろえています。まずはぜひ一度カウンセリングでご相談ください。
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本ページの監修医師
江原 真貴子医師
経歴
- 所属学会
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日本美容外科学会(JSAPS)
日本形成外科学会
日本美容皮膚科学会
- 称号・資格
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日本形成外科学会認定専門医