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ボトックスの必要な単位数って?部位別の目安単位について解説

筋肉のはたらきを抑制することで、表情ジワの改善や食いしばりによるエラ張りを解消してくれるボトックス注射。ボトックス注射を検討するうえで知っておきたい、ボトックス注射に必要なボトックス製剤の単位について解説します。
Contents
ボトックス注射とは
ボトックス注射は、ボツリヌストキシンといわれる毒素を無毒化した成分を注入することで、筋肉のはたらきを抑制する治療です。ボトックスの投与によって、表情ジワの改善や食いしばりによるエラ張りの解消、汗止め、肩こり解消などさまざまな効果が得られるため、美容医療ではポピュラーな治療として、世界中のクリニックで活用されています。
ボトックス注射における“単位”
ボトックス注射では、ヒアルロン酸注射やその他の薬剤のように「cc」や「mg」といった分量表示ではなく、注入量を“単位”という表現で管理します。ボトックス注射は粉末状の製剤を生理食塩水に溶かして注入を行いますが、1㏄あたり何単位で薄めて使うかどうかはクリニックや医師の方針、また治療部位などの条件によって異なります。敢えて薄めの濃度で拡散しやすくなるよう調整したり、しっかりと効かせるよう濃いめの濃度で希釈したりとさまざまなですが、単位数に比例して筋肉のはたらきを抑制する効果も強くなっていくため、必要以上の量を投与してしまうと「表情が不自然になる」といった失敗も起こり得ます。もしも思うような仕上がりにならなかった場合や、うまく表情がつくれない状態になったとき、ヒアルロン酸であればヒアルロン酸を溶かす薬剤がありますが、ボトックス注射の場合は効果が薄れていくまで時間が過ぎるのを待つしかないため、ボトックス注射は単位数によって投与量を慎重に管理しながら注入する必要があります。
治療を希望する部位別の単位数
ボトックスによる治療に必要となる部位別の単位数の目安は以下のとおりです。
ただし、実際に必要となる単位数は治療前の状態によって変わるため個人差があります。
眉間のシワ改善 | 5~20単位 |
額のシワ改善 | 10~30単位 |
目尻のシワ改善 | 12~24単位 |
バニーラインのシワ改善 | 5~10単位 |
鼻根部(鼻の付け根)の横シワ改善 | 5~10単位 |
人中短縮(上唇を上向きに) | 5単位前後 |
ガミースマイル改善 | 10単位以下 |
口角ボトックス(への字口解消) | 10単位以下 |
エラボトックス | 片側40~80単位 |
アゴ(オトガイ)ボトックス(うめぼしジワ改善) | 10~20単位 |
肩ボトックス | 両肩100単位 |
汗止めボトックス | 片側50単位 |
初めてのボトックス注射なら少なめに投与が一般的
現在ボトックス注射による治療を検討している方や、これからボトックス注射を受けるという方は、上記の表よりもやや少ない量の投与を勧められるケースが少なくありません。ボトックス注射は投与の直後に効果があらわれるものではなく、投与後一週間ほどの時間をかけて徐々に効果があらわれはじめるという性質があります。そのため、はじめてボトックス注射を受ける場合は、効果が強く作用しすぎてしまうのを防ぐために、少量から投与し経過を見ていく必要があります。
ボトックス注射を検討されている方はご相談ください
表情ジワの改善からエラ張りの解消、口角挙上効果や人中短縮効果など、美容医療の分野で長く支持され続けているボトックス治療。ダウンタイムも少なく、わずかな時間でさりげなくコンプレックスを解消できると人気のボトックスですが、シンプルな治療だからこそ、適切な単位数を選択し、正しく投与する必要があります。表参道スキンクリニックではボトックス注射によるコンプレックス解消の症例が多くありますので、ボトックス注射による治療をご希望の場合はぜひカウンセリングにお越しください。