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ボトックス注射は熱に弱い!お風呂やサウナは施術後いつから入ってもよい?

公開日:2022/09/02   更新日:2025/07/11

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筋肉の過剰な運動を抑える効果があり、眉間や額などの表情ジワを改善したい方や、エラ張りを抑えて小顔になりたい方などに人気のボトックス注射効果をしっかりと実感し、且つ、長持ちさせるため、施術後に注意したいことがいくつかあります。その一つが「体温の上がる行為を避ける」ことです。

本記事ではボトックス注射と熱の関係や、日常生活で気を付けたい行為、また効果を長持ちさせるコツを解説します。ボトックス注射の特性を知って、適切なアフターケアを心掛けましょう。

ボトックス注射ボツリヌストキシン注射)は熱に弱い

ボトックス注射に使用する製剤の主成分は、ボツリヌス菌から抽出したタンパク質の一種「ボツリヌストキシン」です。ボツリヌストキシン熱に弱く、高温にさらされるとタンパク質の活性が低下して、効果が弱まる可能性があります。そのためボツリヌストキシン製剤は、5度以下の冷暗所で保管する必要があります。

ボトックス注射後の注意点|3日間体温が上がる行為を避ける

ボトックス注射が温度の影響を受けるのは、施術前だけではありません。注射の直後に施術を受けた方の体温が上がってしまうと十分な効果が表れない可能性があります。ボトックス注射を受けた直後は、必要以上に体を温めないよう注意しましょう。具体的には、施術から3日間は体温の上がる行為を避けてください。避けた方がよい行為には、次のようなものがあります。

温泉・サウナ・岩盤浴

ボトックス注射の施術に対して、シャワーや入浴の制限はありません。ただし湯船に長時間浸かったり、サウナや岩盤浴などで積極的に汗をかいたりするのは、避けておいた方が無難です。施術箇所付近にドライヤーの温風を当てるのも控えておきましょう。

また術後に温度が高い環境に長時間居すぎると、施術箇所が内出血を起こす可能性もあります。施術後3日間程度は、ぬるめのシャワーや短めの入浴で済ませるようにしてください。

激しい運動

ジムでの激しい運動やホットヨガなど、体温が上昇して大量に汗をかくような行動も、ボトックス注射を受けてから3日間程度は控えましょう。また感染症予防のため、施術当日は水泳も避けてください。

ウォーキングやストレッチなどの軽い運動であれば、施術当日から可能です。肩やふくらはぎなど、施術箇所によっては、体の動かしにくさを感じることがあるかもしれません。とはいえ適切な量のボトックス(ボツリヌストキシン)を適切な箇所に打っていれば、日常生活に支障が出ることはないでしょう。

その他ボトックス注射後に避けるべきこと

ボトックス注射はダウンタイムがほとんどない施術ですが、体温上昇の他にも、施術後は避けておいた方がよい行動がいくつかあります。広く一般的に言われているのは、以下の2つです。

1.過度の飲酒

飲食については、特に制限がないクリニックがほとんどです。しかし、過度の飲酒は内出血を起こしやすくするため、施術当日は飲んでも少量にしましょう。発熱や施術部位に腫れが見られる場合は、当日の飲酒は避けてください。

2.マッサージやエステ

ボトックス注射を受けた後に、施術箇所を圧迫したりマッサージしてはいけません。内出血の可能性がある他、注入したボツリヌストキシンが他の部位へ広がってしまうことで効果が出過ぎてしまい、必要以上に筋肉を動かせなくなってしまう可能性があります。ボツリヌストキシンが他の部位へ広がってしまった場合は、原則修正は不可能なので、効果が切れるまで待つしかありません。

施術後は注射した箇所が少しボコつくこともあるので気になるかもしれませんが、しっかり効果がわかるまでは、したりセルフマッサージをしたりしないように気を付けましょう。マッサージやエステの施術を受けたい場合は、いつから受けてもよいか、医師に相談してください。

なおマッサージやエステには、血行促進効果もあります。体温が上昇し、熱に弱いボトックス注射の効果を弱めてしまう行為にもなるため、やはり施術後に受けるのは避けるべきです。

ボトックス注射の効果の持続期間

ボトックス注射の効果は注入してから3日ほどで徐々に表れ始め、2〜3週間ほどで定着、3カ月後〜半年ほどかけて減少していきます。当然ですが効果の表れ方や持続期間には、個人差があります。

ボトックス注射の効果を長持ちさせる方法

ボトックス注射の効果を長持ちさせるには、次の3つのコツがあります。

  • 目的に合った製剤を選ぶ
  • 定期的にボトックス注射を行う
  • 医師が指定する施術頻度を守る

上記の3点を押さえて施術を受け、術後はしっかりと注意事項に配慮しながら過ごしましょう。

それぞれのコツについて詳しく解説します。

1.目的に合った信頼できる製剤を選ぶ

ボトックス注射を受ける際は価格だけではなく、どの製剤を使うのかも考慮しましょう。ボツリヌストキシン製剤にはさまざまな種類があり、いろいろな国で生産されているので、信頼できる機関に認められた製剤を選ぶのがおすすめです。

表参道スキンクリニックでは、アメリカ・アラガン社が製造販売しているボツリヌストキシン「BOTOX VISTA(ボトックス・ビスタ)®」をおすすめしています。ボトックス・ビスタ®は世界で95%以上のシェアを誇る製剤です。

日本の厚生労働省も、唯一、眉間や目尻の表情じわを治療する目的での使用を認可しています。海外でもアメリカやイギリスなど50カ国以上で承認されており、美容医療の世界では、広く知られているボツリヌストキシン製剤と言えます。

参照:アラガン・ジャパン株式会社「ボトックスビスタ®」(2022-08-03)

2.定期的にボトックス注射を行う

ボトックス注射の効果は長くても半年以内には無くなってしまいます。そのため、効果を持続させるには定期的に行うことが大切です。また、繰り返しボトックスを注入することでその部分の筋肉を使わなくなるため、1回目よりも2回目、3回目の方が効果が持続するようになります。

3.医師が指定する施術頻度を守る

定期的に施術を繰り返すことで効果を維持できるボトックス注射ですが、次回の施術までに空けるべき期間は、施術を受ける方の状態によって異なります。

まれなケースですが、医師の指示を無視して必要以上に短いスパンでボトックス注射を繰り返すと、体の中にボツリヌストキシンに対する抗体ができてしまう可能性があります。抗体ができるとボトックス注射が効かなくなるため、効果を得られなくなってしまいます。

次の施術はいつ頃行うのが適切かは自己判断せず必ず医師と相談し、指示された期間は空けるようにしてください。

ボトックス注射ボツリヌストキシン注射)は表参道スキンクリニックにご相談を

表参道スキンクリニックのボトックス注射は、お一人お一人の症状やお悩みに合わせて施術を行います。

カウンセリングや診察で不安点を医師に質問し、全ての疑問を解消した上で治療を受けるかどうか判断することも可能です。ボトックス注射が気になる方はもちろん、お悩みの解決手段をじっくり考えたい方や、他のクリニックと比較してみたいという方も、ぜひお気軽にカウンセリングへお越しください。

本ページの監修医師

江原 真貴子医師

経歴

所属学会

日本美容外科学会(JSAPS)

日本形成外科学会

日本美容皮膚科学会

称号・資格

日本形成外科学会認定専門医

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