ボトックスのダウンタイム対策│術後にしてはいけないことは?

公開日:2022/09/02 更新日:2024/03/20

ボトックスのダウンタイム対策│術後にしてはいけないことは?

ボトックス注射を打つことを検討されている方にとって、ダウンタイムの期間や過ごし方は気になるポイントでしょう。ボトックス注射はダウンタイムがほとんど必要なく、施術後すぐにメイクすることが可能であるものの、副作用に悩まされないようにするためには注意点を守る必要があります。

本記事ではボトックス注射とはどのような施術なのか確認した上で、ボトックス注射の副作用やダウンタイム中にしてはいけないことなどについて解説します。

ボトックス注射は筋肉の動きを抑制する施術

ボトックスとはボツリヌス菌の毒素を生成し、医薬品としたブランドのことです。ボトックス注射は、細い針の注射器を用いて、肌にボツリヌストキシンが入った製剤を注入します。

この製剤には筋肉の動きを抑制する効果があり、筋肉の動きを鈍くすることで表情じわや目尻などのしわが改善されます。また、エラやふくらはぎなどの筋肉が目立つ部分に注入することでボリュームダウン効果がある他、肩こりや多汗症にも効果的です。

ボトックス注射はメスを使わずにしわを改善できるため、外科手術が必要な美容医療に抵抗のある方にとっても、比較的受けやすい施術として人気を集めています。

効果は半永久的に持続するわけではなく、4カ月から半年程度です。施術の効果のピークは施術から1カ月程度経った後で、その後しばらくすると元の状態に緩やかに戻っていきます。

ボトックス注射による効果

ボトックス注射はしわの改善や小顔効果を期待できることでよく知られています。しかし、その他にも期待できる効果は多いです。

ボトックス注射による主な効果として4つ挙げられます。

・表情じわ改善効果
・小顔効果
・部分痩せ効果
・多汗症改善効果

それぞれ詳しく解説します。

表情じわ改善効果

ボトックス注射は表情じわに効果的です。例えば、笑ったときに眉間や目尻、顎、鼻などに出現するしわに効果があります。ボトックス注射は筋肉の動きを抑制する作用を活用してしわを改善する施術であるため、ボトックス注射を打つことで筋肉を動かしてもしわが出現しにくくなります。

一方、無表情のときにも出ているしわ、あるいはたるみによる強いしわには、ボトックス注射はあまり効果がありません。これらのしわでお悩みの方はボトックス注射と別の施術を組み合わせることで、満足のいく効果を得られることもあります。

小顔効果

エラとは左右の耳下や顎の付近が膨らんで見える状態です。ボトックスを打ち、張り出したエラの筋肉を萎縮させることで、エラの張りが少なくなり、小顔になります。

ボトックス注射は張り出したエラの筋肉を委縮させることで、顔をシャープにする施術です。そのため、骨格によって顔が大きく見える場合は効果を期待できません。

部分痩せ効果

ボトックス注射は部分痩せにも効果的です。顔以外の部位としては、ふくらはぎにボトックス注射を打つことを希望する方が多い傾向にあります。

ふくらはぎの筋肉にボトックス注射を打つことで、脚痩せ効果を実感できるでしょう。ヒールを履いて日常的に歩いていたり、激しい運動を繰り返したりしていると、筋肉が発達します。その結果、足が太くなってしまうことは珍しくありません。

ボトックス注射を打ち、ふくらはぎの筋肉の動きを抑制することで、脚痩せ効果を期待できます。

多汗症改善効果

多汗症の改善にはいくつかの施術方法がありますが、針と糸を用いる施術もあります。メスを用いた施術は高い効果を期待できる一方、ダウンタイムの長さなどデメリットも少なくありません。

ボトックス注射は多汗症改善にも効果があり、他の部位と同様に短期間のダウンタイムで、状態を改善できます。

ボトックス注射を打ち、製剤を交感神経に作用させることによって、注射した範囲に限っては汗の分泌量が少なくなります。

施術後すぐに横にならない

ボトックスの施術を受けた後、4時間は横にならないようにしてください。身体を横向きにするとボトックスが流れるため、得られるはずの効果を得られなくなる可能性もあります。

ボトックス注射は製剤を注入した箇所に薬剤がしっかりと定着することで、高い効果を期待できる施術です。帰宅後、疲労感のあまり横になる癖のある方は日中に施術を受けたり、疲れないスケジュールを組んだりするなど工夫してみてください。

ボトックス注射の副作用|リスクは少ない

ボトックス注射は副作用のリスクが少ない施術です。外科手術とは異なり、細い針の注射器で製剤を注入する施術方法であるため、顔に大きな傷が残ったり、後遺症が何年も残ったりすることはないでしょう。ただし、ボトックス注射には副作用が全くないわけではありません。

ボトックス注射は下記の2つの副作用のリスクが考えられます。

・針を刺したことによる副作用
・ボトックスによる副作用

それぞれ詳しく解説します。

針を刺したことによる副作用

注射による痛みの度合いは針の太さによって変わることがほとんどです。針が太ければ、痛みの度合いが一般的に高くなります。予防接種や採血で一般的に用いられる針の太さは、直径0.4〜0.7mm程度ですが、ボトックス注射の針は直径0.2〜0.3mmと細いです。そのため、予防接種などの痛みに耐えられる方であれば、ボトックスの施術で痛みに耐えられないということは基本的にないでしょう。

また、注射の針を肌に刺したことで内出血が起こるケースもあります。ボトックス注射の針は極細針ですので、内出血が起きた場合でも小さな範囲です。また、内出血は2週間程度で治ります。

ボトックスによる副作用

ボトックスによる副作用は過度な効果が出たことにより起こることがほとんどです。

過度な効果が出たことによって最も起こりやすいトラブルは笑顔がひきつったり、表情が不自然になったりすることです。ボトックス注射は表情じわの筋肉の動きを改善することで、しわ改善などの効果を得られる施術であるため、効きすぎた場合にはその箇所が動きにくくなるのです。

例えば、目尻にボトックス注射を打ち、その効果が広範囲に出た場合、笑ったときに苦笑いしているように見えることもあります。また、口角に注射を打ち、効果が過度に出た場合には下の歯が出にくくなり、大きく笑ったときに笑顔がひきつることもあります。

その他にも、施術後、顔が左右で非対称になることもあるようです。人間の顔は完全な左右対称ではありません。しかし、製剤の効果の効き具合が左右で異なる場合や、施術者が製剤の量や製材を打つ箇所を間違えた場合、顔が施術前よりも非対称になります。

ただし、ボトックス注射を打ったことで、日常生活に支障が生じる程度の副作用が起こることはありません。例えば、ふくらはぎに製剤を打って歩けなくなったり、口角に製剤を打って食事ができなくなったりすることはないです。

ボトックスの効果は半永久的に持続するわけではなく、ほとんどの方が半年程度でなくなります。そのため、ボトックスによる副作用が起きた場合でも数カ月程度で元の状態に戻ります。ボトックスを打ったことにより、後遺症に悩まされることには基本的にならないでしょう。

ボトックス注射のダウンタイム

ボトックス注射は施術後のダウンタイムが短いです。フルタイムで働かれている方は金曜日の夜に施術を受ければ、翌週以降の仕事で支障が出ることは基本的にありません。

ボトックス注射の針は極細であるため、施術直後であっても注射の痕はほとんど分からないでしょう。内出血を起こしたり、赤く腫れたりすることもありますが、この場合においてもファンデーションで隠れる程度の大きさです。

ほとんどの方が施術後すぐにメイクをし、通常と変わらず生活できます。しかし、肌が弱い方や持病のある方は副作用のリスクが高いため、施術を受ける前に医師にその旨を必ず相談してください。

ダウンタイムは過ごし方によっては長引くこともある

ボトックス注射はダウンタイムの短さも魅力の施術です。しかし、過ごし方によっては症状が悪化し、ダウンタイムが長引くこともあるので気を付けてください。

例えば、施術を受けた当日の洗顔で顔を強く洗ったり、マッサージをしたりした場合、赤みや腫れが重症化することもあります。また、メイク、あるいは保湿などのスキンケアのときに肌を過剰に触った場合、液を周囲に広げる可能性もあるので注意しましょう。

ボトックス注射後(施術後)のダウンタイム中の過ごし方・注意点

ボトックス注射はダウンタイムが短い施術で、施術後の痛みもほとんどありません。とはいえ、ダウンタイム中の過ごし方について注意点もあります。

術後のダウンタイム中にしてはいけないことは下記の4つです。

・長時間の入浴やサウナ
・マッサージ
・飲酒
・激しい運動

それぞれ詳しく解説します。

長時間の入浴やサウナ

施術当日に長時間入浴したり、サウナに入ったりするのは控えましょう。血行が促されることで、施術を行った箇所で内出血したり、腫れが生じたりする原因になります。

施術当日は湯舟を控え、ぬるま湯でシャワーを浴びる程度にしておくことをおすすめします。

マッサージ

施術から、少なくとも3日はマッサージを控えるようにしてください。施術から間もない期間に施術箇所をマッサージすると、注入した薬剤が他の部位にまで分散する可能性があります。

化粧水や乳液を塗る際にフェイスマッサージをする方も多いですが、フェイスマッサージも施術から3日は控えてください。化粧水や乳液を軽く塗る程度に留めておくと無難です。

飲酒

ボトックスの施術を受けた当日は飲酒を控えるようにしてください。アルコールには血行を促進する作用があるため、内出血や赤みの原因となります。

激しい運動

ボトックスの施術後、歩いたり、通常の範囲内で家事をしたりしても問題ありませんが、激しい運動は1週間程度控えるようにしてください。

例えば、ジョギングや激しいダンス、水泳などは控えましょう。また、ジムに通われている方は、施術から一週間程度はジムでの運動を控えておくと安心です。

激しい運動をすることで体温が上がるため、血行が促進されます。腫れや出血のリスクを高めることになるため注意してください。特に、ふくらはぎにボトックス注射を打った方は注意が必要です。

ダウンタイム中の施術箇所は刺激に弱い

施術箇所は刺激に弱いです。そのため、通常であれば問題がない程度の刺激であっても炎症が起こる可能性があるため、ダウンタイム中は注意しなければなりません。

例えば、洗顔時に顔を強く洗った場合、赤みや腫れが悪化することがあります。濃いメイクをすると、洗顔時にメイクを落とすために無意識に強い刺激を肌に与えかねないため、ナチュラルメイクをおすすめします。

ボトックスの効果をしっかりと実感するためにも、ダウンタイムを安静に過ごすことが前提です。

ダウンタイム中の違和感は医師に相談すること

これまで説明してきたように、ボトックス注射は施術時間やダウンタイムが短く済むため、多くの方にとって施術のハードルが低い美容医療です。しかし、副作用には個人差があるため、人によっては想定されている以上の副作用が起きたり、ダウンタイムが長引いたりすることもあります。

施術後に肌や身体に違和感を抱いた場合、医師にすぐ相談するようにしてください。相談が遅れると、症状が悪化したり、通院回数が増えたりすることもあります。

まとめ

ボトックスのダウンタイム対策について詳しく解説してきました。ボトックスはダウンタイムが比較的短い施術ですが、ダウンタイム中に気を付けるべきことはいくつかあります。入浴やサウナ、マッサージ、飲酒、激しい運動は副作用や赤み、腫れなどが重症化する恐れがあるので控えるようにしましょう。施術後の副作用を最小限に抑えるためには、ダウンタイム中の過ごし方が鍵です。
ボトックスの施術を検討している方には表参道スキンクリニックがおすすめです。当院のボトックス注射は針が最も細いタイプの注射器を使用しているため、施術中の痛みを最小限に抑えることができます。また、製剤は日本で唯一厚生労働省の承認を得ているボトックスビスタのみを使用しています。また、全室個室のため、プライバシーが保たれた状態で施術を受けられるので安心です。

当院での施術後、メイクは施術直後から可能です。パウダールームが院内に完備されていますので、身支度を整えてご帰宅いただけます。

シャワーと入浴、お酒や食事について制限はありませんが、施術後は医師の注意を守るようにしてください。

しわやたるみなどにお悩みの方やボトックスを検討中の方は、表参道スキンクリニックにご相談ください。メールや電話での相談も無料で受け付けています。

本ページの監修医師

渋谷 友香医師

経歴

所属学会

日本形成外科学会

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