オトガイ骨切り術とは?
オトガイ骨切り術は、オトガイと呼ばれる顎先の骨の位置や形を調整しながら理想のフェイスラインに近づける手術です。顎の長さを短くするだけでなく顎を前後に移動させることも可能なため、顎がしゃくれた印象や、後退した顎の改善が期待できます。顎を短くしたい場合は、顎先(オトガイ部)の一部をを骨切りし、前方へ移動させて顎のラインを形成します。顎先を細くした場合は、顎先(オトガイ部)の骨を水平に骨切り後、中央部分の骨を切除して両側の骨片を引き寄せます。引き寄せた骨の外側には段差が生じるため、その部分も丁寧に修正することで顎先を段差のないきれいなVラインへ近づけます。
step1
治療計画を立てる
仕上がりの希望と可能な骨の移動量を照らし合わせた上で計画を決定し、それに合わせてデザインをします。
step2
切開と骨切り
下唇裏側から切開し、オトガイ部の骨を骨切りして計画通りに移動します。
step3
プレートで固定
動かないようにプレートでしっかり固定します。
術後に腫れと痛みが生じ、強い腫れは1~2週間ほど続きますが1ヶ月程で落ち着きます。腫れや内出血を少なくするのと患部の安静を保つため、包帯とフェイスバンドで圧迫固定します。
内出血が出た場合は1~2週間ほどで青紫色から黄色、肌色と自然に吸収され落ち着いていきます。稀に体質によっては薄いシミのような色素沈着が1~2ヶ月ほど残ることがあります。
厳重に管理を行ったとしても手術中に感染を起こす可能性は0ではありません。手術後に腫れや痛み、熱感が増したりしばらく長引く場合は感染が疑われ、その場合は治療が必要です。
血腫とは術後に皮下や臓器からの出血が起こり血液が溜まることです。手術後の血圧上昇や強くぶつけると出血を引き起こし、血腫が生じることがあります。その場合は治療が必要です。
手術中に下アゴにある神経に触れたり、手術後の腫れによって一時的に神経が圧迫されることで下口唇や歯肉のしびれが生じることがあります。多くの場合数か月ほどで改善します。
仕上がりに左右差がでないよう最大限努めますが、人間の身体はもともと左右非対称であることが多いため、手術中に限りなく左右対称に処置した場合でも左右差は生じることがあります。
期待よりも仕上がりが長い、短いや、アゴ先も尖り具合など完璧な理想の仕上がりとは異なる場合があります。
口腔内の傷は徐々に治ります。傷跡はあまり目立ちませんが、若干のひきつれや段差が生じることがあります。
口を大きく開ける器具を使用するため、口唇に火傷や傷、色素沈着が起こることがありますが徐々に治ります。